水のコラム
「虹の日(7月16日)」特集!水滴が生み出す美しい光の現象とその仕組み【水道職人:プロ】
7月16日は「虹の日」。
梅雨が明けて夏本番を迎えるこの時期、急な夕立の後に空を見上げると、美しい七色の虹に出会えることがあります。
虹は水と光が織りなす自然界の芸術作品ともいえますが、どういった仕組みであの美しい色彩が生まれるのかご存じでしょうか?
この記事では、虹の日にちなんで、虹の秘密と水の不思議な性質についてわかりやすくご紹介したいと思います。
「虹の日」ってどんな記念日?
「虹の日」は、デザイナーの山内康弘氏によって制定された記念日です。
7月16日という日付は、「なな(7)いろ(16)」の語呂合わせから来ているんだとか。
「人と人、人と自然、世代と世代が七色の虹のように結びつく日」という素敵な意味も込められています。
この時期が選ばれたもう一つ大きな理由としては、梅雨明けの7月中旬が、空に大きな虹が現れやすい季節とされているからです。
湿度が高く、午後の雷雨なども多いこの時期は、虹を見るには絶好のタイミングと言えます。
虹はどうやってできる?
虹の正体は、実は私たちが普段「白い光」として見ている太陽の光に秘密が隠されています。
太陽の光は、一見すると無色に見えますが、実際には赤から紫まで様々な色の光が混ざり合ったもの。
この光が空中の水滴に当たることで、虹という魔法のような現象が起こるんです。
水滴の中を光が通り抜ける際、光は屈折と反射を繰り返します。
この時、色によって曲がり方がそれぞれ異なるため、混ざり合っていた光が七色に分かれて見えるんです。
空中に浮かぶ無数の小さな水滴が、プリズムのような役割を担っているというわけですね。
梅雨明けの虹を美しく見るコツ
虹を見つけるには、いくつかのコツがあります。
まず大切なのは、太陽を背にして空を見上げること。
虹は必ず太陽と反対側の空に現れます。
また、雨上がりや雷雨の最中でも、空の一部が明るくなっている時はチャンスです。
空気中に水滴が残っていて、なおかつ太陽の光が差している状況が、虹にとって最高の条件なんですね。
時間帯も重要なポイントです。
朝や夕方は太陽の位置が低いため、虹が大きく、より鮮やかに見えることが多いんです。
特に夕立の後の夕方は、一日の中でも最も美しい虹に出会える時間帯といえるでしょう。
身近な場所で楽しめる虹現象
虹は雨上がりの空だけでなく、実は私たちの身近な場所でも楽しむことができます。
お庭での水やりの時、太陽を背にしてホースで水をまくと、小さな虹が現れることがあります。
水しぶきが太陽の光を受けて、手作りの虹を作り出してくれるんですね。
滝の近くも虹スポットとして有名ですよね。
水しぶきが舞い上がる滝つぼ周辺では、条件が揃えば美しい虹を見ることができます。
さらに身近なところでは、シャワーを浴びている際に虹現象を体験できることも。
浴室の窓から差し込む光とシャワーの水滴による、プライベートな虹に出会えたら、ちょっと幸せな気持ちになるかもしれませんね。
水の性質から見る虹の不思議
虹の美しさは、水の持つ特別な性質があってこそ生まれるもの。
水は透明でありながら、光を曲げる力(屈折率)を持っています。
また、水滴の形も虹の形成に重要な役割を果たしています。
空中に浮かぶ水滴は、表面張力によってほぼ完全な球形を保っており、この美しい球形だからこそ光が均等に屈折・反射され、鮮やかな虹が生まれるんです。
水の純度も虹の美しさに影響します。
実はきれいな水滴ほど、クリアで鮮やかな虹を作り出してくれます。
世界の虹にまつわる豆知識
虹にまつわる話は、世界各地に存在します。
英語の「rainbow」は「rain(雨)」と「bow(弓)」を組み合わせた言葉で、「雨で作られた弓」という意味。
まさに虹の特徴を表現した美しい呼び名ですよね。
ちなみに、虹の色の数は国によって異なります。
日本では「七色」が一般的ですが、アメリカでは「六色」、ドイツでは「五色」として認識されることが多いんだとか。
これは文化的な違いによるもので、どれが正しいというわけではありませんがちょっと面白いですよね。
他にもあまり知られていない事実として、虹は実際には完全な円形だということはご存じでしょうか?
地上から見ると弧状に見えるのは、地面によって下半分が隠されているため。
飛行機など高い位置から見下ろすと、完全な円の虹を見ることができることもあります。
虹の日をきっかけに、改めて水の持つ美しさや不思議さに目を向けてみませんか?
今度雨が降った後は、ぜひ空を見上げてみてください。
水や光の魅力を再発見する、素敵な時間になるはずです。
監修者

主任
平野 勝
《略歴》
2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。
熊本のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「くまもと水道職人(熊本水道職人)」
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