キッチン蛇口から水漏れしてる？原因と解決策を知ってトラブルを防ごう！

「キッチンの蛇口から水漏れしているけど、どう対処すればいいの？」と突然のトラブルに焦ったことがある方も多いのではないでしょうか。

蛇口から水漏れすると、水の勢いが悪くなりますし、いろいろと不都合が出てきますよね。そこで今回は、蛇口から水漏れする原因と解決策についてご紹介します。

キッチン蛇口からの水漏れのパターンと原因について

まずは、キッチン蛇口からの水漏れのパターンと原因について見ていきましょう。

■蛇口からの水漏れ

1つ目は蛇口を閉めても吐水口から水漏れが起きるタイプです。レバーやハンドルを閉めているのに吐水口から水が漏れている場合は、内部のパッキンが劣化している可能性が考えられます。また、カートリッジの故障やコマ、スピンドルなど内部パーツの劣化も考えられます。この場合は内部パーツを新しいものに交換することで直ることが多いです。

■ハンドルの付け根部分からの水漏れ

2つ目はハンドルの付け根部分から水漏れしているタイプです。ハンドルの付け根から水が漏れている場合は、内部部品の劣化や締め付けの悪さが原因に考えられます。

基本的には緩んでいる接続部分を閉め直すだけで直ることが多いです。しかし、接続部分をしっかり閉めても水漏れが直らない場合は、内部部品の劣化やカートリッジの故障が考えられます。この場合は内部部品やカートリッジを新しいものに交換することで直りますよ。

■胴体部分からの水漏れ

3つ目は胴体部分からの水漏れです。胴体部分はスパウトといわれており、このスパウトから水漏れが確認できた場合はスパウトの老朽化やパッキンなどの劣化が原因として考えられます。

また、この部分は接続部分なのでレバー内のナットが緩んでいる可能性も考えられます。ナットを締め直したり、パッキンやスパウトなどを新しいものに交換したりすることで直せるはずです。

■蛇口の根本からの水漏れ

4つ目は蛇口の根元からの水漏れです。根元から水漏れしている場合はゴムパッキンの劣化や取り付け部分の故障、接続部分の緩みが考えられます。

取り付け部分を締め直しても直らなかった場合は、ゴムパッキンを交換してみてください。

■給水管部分の水漏れ

5つ目は給水管部分の水漏れです。蛇口自体に水漏れがなくても、シンクの下から漏れている場合は接続部分の緩みとゴムパッキンの劣化が考えられます。

放置すると床がびちゃびちゃになり、賃貸の場合は下の階にも影響を及ぼす可能性があるので、すぐに対応することが大切です。

キッチンの蛇口や水栓の耐用年数は？

キッチンの蛇口や推薦の耐用年数はおよそ10年から15年ほどといわれています。もし短い期間の中で水漏れが起きた場合は、メーカー保証期間やサポート期間内である可能性が高いです。

保証の期間内なのであれば、メーカーに部品の交換や故障の修理方法などを相談してみるとよいでしょう。もし、10年以上使用しているのであれば内部部品が劣化している恐れがあります。

ただし10年以上前の部品だと、もう取り扱われていない可能性もあるので、新しい蛇口に交換した方がよいです。もし新しい部品に交換したとしても、水漏れが再発する可能性が高いです。その都度修理すると費用も蓄積されるので、新しい蛇口に付け直したほうが安く済ませられるでしょう。

キッチンの蛇口の水漏れが招くトラブルとは？

キッチンの蛇口から水漏れが起きることで、5つのリスクがあります。

■水道料金が高くなる

1つ目は水道料金が高くなることです。

水漏れが発生すると、蛇口をひねっていない間でも水が出続けることになります。水が出続けるということは、水道使用量が増えるということ。

何もしなくても水道使用量が増えるので、同じ生活を送っているのに水道料金が大幅にアップすることになるのです。

■カビが発生する

2つ目はカビが発生することです。水漏れで家に湿気が溜まると、カビが発生しやすくなります。カビは天井や壁などあらゆるところに発生するので、アレルギーや家の腐食の原因にもなってしまいます。

家の基礎部分がカビの影響でダメになると、万が一災害が起きたときに大変なことになります。

■熱中症リスクが高まる

3つ目は熱中症のリスクが高まることです。水漏れが家の下に入り込んだ場合、地面が湿るので家全体に湿気が溜まりやすくなります。

湿度が高くなると家で快適に過ごせなくなりますし、夏は熱中症のリスクが高まります。

■家電に影響が出る

4つ目は家電に影響が出ることです。家電は水に弱いものが多く、水漏れした水が家電にかかったり、湿気が多くなったりすると故障の原因になってしまいます。

しかも、故障による漏電で火事に発展する場合があるのでとても危険です。

■損害賠償のリスク

5つ目は損害賠償のリスクがあることです。戸建ての場合は自宅だけの被害で済みますが、集団住宅の場合は周りにも迷惑がかかる可能性があります。

もし自分の部屋から下の階まで水漏れの被害が出た場合は、最悪の場合損害賠償を請求されることもあるのです。

家具や家電などの弁償を求められる場合もあるので、大きな被害を被ってしまうかもしれません。

キッチンの蛇口の水漏れ修理法

最後に、パッキンとカートリッジを自分で交換する方法を説明しておきます。

シングル混合水栓のパッキンの交換方法から見ていきましょう。蛇口からの水漏れは基本的にパッキンやカートリッジを交換することで治せる場合が多いです。

■シングル混合水栓：パッキンの交換方法

はじめにネジを外してレバーも取り外します。

そこからスパウト上部とバルブカートリッジ、スパウトをそれぞれ取り外します。劣化しているパッキンを調べ、対象の部品を新しいものに取り替えましょう。

後は逆の手順で他の部品を元に戻すだけです。

■シングル混合水栓：カートリッジの交換方法

次はカートリッジの交換方法です。はじめにネジを外してレバーとスパウト上部のカバー、バルブカートリッジを取り外してください。

そうしたら新しいバルブカートリッジを設置します。後は逆の手順で部品を元に戻すだけです。ただし、新しいバルブカートリッジを購入する際はメーカーを合わせるのが重要なポイントです。

水栓の型番を確認して、同じバルブカートリッジを購入しましょう。

■ハンドル混合水栓：パッキンの交換方法

次にハンドル混合水栓の部品交換方法を見ていきましょう。

まずはパッキンからです。蛇口パイプの根元にあるナットをレンジで緩めて、パイプを取り出してください。パイプ本体側に付属パーツのリングが付いているので、

そちらも外し、新しいパッチとリングに交換しましょう。後は逆の手順で下に戻せば大丈夫です。

■ハンドル混合水栓：スピンドルの交換方法

次にスピンドルの交換方法です。ハンドルのカラーキャップを取り外し、ドライバーでハンドル上部のネジを緩めてハンドルを取り外します。

袋ナットや三角パッキン、スピンドル、ケルプもすべて外してください。そしてケルプとスピンドルを新しいものに交換し、逆の手順で元に戻したら完了です。

■サーモスタット混合水栓の修理方法

最後はサーモスタット混合水栓の修理方法です。まず蛇口ホースの裏にある止水栓を止めて、水が出ないことを確認してください。

ハンドルとインデックス、固定ナットを外したら、スペーサーと開閉バルブを引き抜いてください。そして新しい開閉バルブをスペーサーに取り付けてセットしたら完了です。後は逆の手順で部品をもとに戻していきましょう。

まとめ

今回はキッチンの蛇口から水漏れが起きる原因と対処法についてまとめました。

水漏れが発生しているのにそのまま放置すると、たくさんのリスクが発生します。そのためキッチンの蛇口から水漏れを確認した場合は、迅速な対処が必要です。

もし自分ではどうにもできないと判断したら、すぐ専用業者に連絡しましょう。

監修者

主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。