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水のコラム

シャワーから水がポタポタ……!考えられる原因と対処法とは?

2023年05月15日 お風呂

使用後のシャワーから水がポタポタ落ちるときは、主に残留水と呼ばれる水が原因です。蛇口ハンドルをひねればシャワーヘッドに給水する仕組みですが、止水すると排水しきらなかった水が残ります。止水によって表面張力が維持できなくなった水は、上から下へとポタポタと落ちます。

しかし、残留水以外にも、ポタポタと落ちることもあります。それは主にシャワーヘッドの故障やバルブ、各パーツの異常です。この記事ではシャワーから水がポタポタと落ちるときに考えられる原因と、対処法について詳しく解説します。

シャワーから水がポタポタ!考えられる原因と対処法

シャワーからいつまでも水がポタポタと落ちるときに考えられる原因。それは主にシャワーヘッドにある残留水です。

シャワーを含む水道は、すぐに水が使用できるよう、止水したあとも水道内部にはいくらかの水が残っています。蛇口ハンドルをひねればすぐに水が利用できるのは、この残留水があるからです。シャワーヘッドに残留水があると、シャワーヘッドで起きた表面張力が維持できず、残留水がポタポタと落ちてしまうのです。

残留水の排水方法は非常に簡単で、シャワーヘッドを上下左右に数回振るだけです。しっかりと水を切ることができれば、ポタポタと落ちることはなくなるでしょう。

しかし、残留水を切ってもじわじわと水がシャワーヘッドに漏れ、再度ポタポタと落ちるときは、3つの原因によって起きている可能性があります。

シャワーヘッド本体の故障
残留水を切っても水がポタポタと落ちるときは、まずシャワーヘッド本体の故障を疑いましょう。シャワーヘッドの平均寿命は5~10年と言われています。

使い方によって前後しますが、新築住宅に住み始めて5~10年以上経過している場合は、シャワーヘッドの交換を検討しましょう。

なお、賃貸住宅の場合は、シャワーヘッドの異常には気付きにくく、使用し続けることが多いです。シャワーヘッドの平均寿命は超過しているケースが多いため、残留水以外の理由が考えられるときは、シャワーヘッドの買い替えを検討しましょう。

バルブの異常
シャワーヘッドの残留水以外に考えられる原因には、ほかにもバルブの異常が挙げられます。バルブとは水量調節や温度切り替えを行う際に手で回す部品のことです。バルブに異常がある場合は、グラグラとゆるんでいないかを確認しましょう。

また、バルブのほかにもナットがゆるんでいる可能性もあります。ナットは水栓本体とホースをつなぐ部品のことです。このナットがゆるんでも正常に作動しないので、いずれもグラグラとゆるんでいないかを確認し、ゆるんでいる場合はきつく締め直してください。

各部品の劣化
水がポタポタと落ちるのは、シャワーヘッドの異常だけが原因とは限りません。蛇口や水栓本体に異常がある可能性もあります。時間があれば、蛇口や水栓本体を分解し、各パーツに劣化はないかを確認してみましょう。

部品の劣化が見られたときは、水栓本体などに記載されたメーカーから、水栓と取り付けられた部品を検索エンジンなどで確認しましょう。どの部品か分かったら、最寄りのホームセンターなどで取り扱っているかを問い合わせてから購入しましょう。

シャワーから水がポタポタと落ちるときは水道業者に点検を依頼しよう

シャワーから水がポタポタと落ちるときは、水道業者による点検を依頼するのが望ましいです。ここでは水道業者に頼るべき理由について解説します。

水道業者がおすすめな理由
水道業者に依頼するのがおすすめな理由としては、一つ目に部品料金がメーカーに比べて低い価格で修理を受け付ける点です。

メーカーから取り寄せて自分で交換しても良いですが、他の部品が劣化していたり、改善しなかったりする可能性もあります。水道業者に依頼すれば、低い価格で部品交換を実施するほか、別の部品が劣化していても合わせて交換し、トラブルを改善に導きます。

また、交換を機に最新型の物と交換したいときも、水道業者に依頼すれば浴室に合った水栓を選んだ上で取り付けられます。自分で最新型の物を購入しても、浴室によっては合わない可能性もあります。

工務店やメーカーは避けた方がいい?
工務店やメーカーに依頼しても問題はありません。しかし、工務店に依頼した場合は、別途水道業者に交換を依頼しなければならないことが多く、修理・交換までに時間がかかってしまいます。

メーカーの場合も先述したように、水道業者に依頼するよりも価格が高い、つまり定価の値段で取り付けることが多いため、費用が割高になります。

また、新しい水栓に交換する際も同一メーカーの製品からしか選択肢がなく、ユーザーからすれば順応しきれていない点がネックになりやすいです。

新しいシャワーヘッドを選ぶポイント

シャワーから水がポタポタと落ちる理由が、シャワーヘッドだった場合、新しい物に買い替える必要があります。ここでは、新しいシャワーヘッドに買い替える際にポイントにしたい3つについてご紹介します。

節水機能が付いている
新しいシャワーヘッドに買い替えるなら節水機能が付いたものを選びましょう。節水機能とは散水版と呼ばれるお湯が出る面にある穴を小さくして、吐水量を抑える機能のことです。

物価や光熱費が高騰する昨今。できるだけ費用を抑えたいと考える方は、節水機能のあるシャワーを検討しましょう。止水ボタンが付いているシャワーヘッドであれば、使用に合わせて給水・止水できるので、シャワータイムがより快適に感じられるでしょう。

機能が豊富
割安のシャワーヘッドでも、吐水種類の複数付いたものがあります。シャワータイプとレインタイプ、ミストタイプと3種類付いていることが多いので、シャワーヘッドの機能を楽しみたい方は機能が豊富なタイプも視野に入れましょう。

塩素除去効果がある
水道水には病原性物質から水道水を守るために一定濃度の塩素が含まれています。毎日髪や体を洗っていると、この塩素によってたんぱく質が分解され、髪や肌が乾燥しやすくなったり、かゆみを引き起こしたりすることがあります。

塩素を取り除く効果のあるシャワーを使いたいなら「塩素除去効果」の有無について確認するのがポイントです。塩素を中和するシャワーヘッドとしては、材質やろ材に「ビタミンC」「亜硫酸カルシウム」が配合されている物を選ぶと良いでしょう。

シャワーヘッドの水漏れを予防する方法

新しいシャワーヘッドに買い替えても、水漏れが起きてしまえば意味がありません。ここではシャワーヘッドから水漏れを予防する2つの方法についてご紹介します。

分解洗浄
シャワーヘッドは定期的に分解洗浄するのがおすすめです。シャワーヘッドとホースのつなぎ目をひねりシャワーヘッドを取り外したら、シャワーヘッド内部を分解してきれいに洗浄しましょう。

こまめに洗浄することで、雑菌の繁殖を防ぎ、カビの繁殖も予防できます。仕上げにアルコール除菌シートなどで拭き取ると効果的です。

残留水を排水する
シャワーからポタポタと水が落ちるのは主に残留水が原因です。そのため、シャワーを使い終えたらこまめに残留水を排水するのも効果的です。

まとめ

本記事ではシャワーから水がポタポタと落ちる原因と対処法についてご紹介しました。毎日快適にシャワーを使いたいなら、こまめな洗浄や部品などの点検が欠かせません。

もしシャワーヘッドが故障していた場合は、新しい物に買い替えるのも効果的です。シャワーヘッドの種類や機能について調べ理想的なものを見つけたら、この機会により快適なシャワーに交換してみてはいかがでしょうか。

監修者

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主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。

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