水のコラム
水漏れの原因の探し方!水漏れの発生時にまずやるべきこと
生活の命綱といっても過言ではない水回り。水漏れは突然訪れる非常事態であり、私たちの日常生活に大きな支障をきたします。本記事では、水漏れの原因を場所別に掘り下げ、確認方法から緊急時に自分でできる対処法などについて、詳しく解説していきます。
水回りのトラブルに悩んでいる方、業者に依頼してすぐに直したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
水漏れが起こったときにまずやること
はじめに、水漏れが起こったときにまずやるべきことを5つ解説していきます。
水道のメーターを確認する
水漏れが疑われる時、最初に行うべき簡単なチェック方法があります。それは「水道のメーターを確認する」ことです。
水道メーターは、家庭で使用している水の量を測定しています。すべての蛇口を閉め、水を一切使用していない状態でメーターの指針が動いていれば、どこかで水漏れが発生している可能性が高いです。
水道メーターの見方は意外と簡単で、立法メートルで記載された数字盤と、リットル単位で増える小さな指針で構成されています。特に、小さな指針の動きに注目することで、微量の水漏れも見逃しません。
水道メーターを定期的にチェックすることで、水漏れに早期に気づき、修理費用や水道料金の節約につながります。
元栓と止水栓を閉める
水漏れが発生した際、まず行うべきは元栓と止水栓を閉めることです。この一手間が、被害を最小限に留める重要な鍵となります。具体的には、水漏れを発見したらすぐに家全体の水を止めるための元栓を見つけて閉めましょう。止水栓は、特定の水回り設備の水を止めるために使用されます。
たとえば、キッチンやバスルーム、トイレなど、修理が必要な箇所のみ水を止めることが可能です。この対応により、修理中もほかの水回りを使用できるため、日常生活における不便を軽減できます。
水漏れが起きたときに慌てず、迅速に対応することで、さらなる被害の拡大を防ぐ上で非常に効果的です。
原因を調べる
水漏れが起こった際に原因を探ることも、迅速な対応と被害の最小限に留めるために重要です。初歩的ながら効果的な手段として、水道メーターをチェックし、すべての水を使用していない状態でメーターが動いているかを観察します。動きがあれば、どこかで水漏れが起きています。
また、特定の場所で水漏れ音がするか、壁に湿っぽい箇所がないかなど、直感を頼りに確認してみましょう。水道料金の急な上昇も水漏れの兆候です。自分で特定できない場合は、専門の業者に依頼することも一つの方法です。
実際の対処法を学ぶことで、状況を悪化させずに済みます。
被害を最小限に留める
水漏れが発生した際、迅速な行動で被害を最小限に抑えることが重要です。まず、水の供給を止めることで、漏水の量を抑制します。次に、水が漏れ出ている場所を特定し、できる範囲で拭き取り、さらなる被害を防ぎます。貴重品や電化製品は水がかからないようにすぐに移動させましょう。
また、水漏れの原因が自分で対処できない場合は、専門の業者に連絡することが肝心です。マンションなどの集合住宅では、漏水がほかの部屋に影響を及ぼす可能性があり、速やかな対応が被害を最小限に留める鍵となります。
このように適切な初期対応を行うことで、大きな損害を避けられるでしょう。
補修テープで対処する
水漏れが起こったとき、迅速な応急処置が被害を最小限に留めます。補修テープは、その対応に非常に有効なツールです。特に、緊急時にプロの手を借りられない場合、補修テープで一時的に水漏れを止められるからです。
このテープは、水道管や蛇口の小さな亀裂や穴を瞬時に塞げ、防水性と強度を兼ね備えています。使い方はシンプルで、漏れている部分をきれいに拭いた後、補修テープをしっかりと巻きつけるだけ。
しかし、これはあくまで一時的な対策であり、後日、専門家による確実な修理が必要です。
水漏れの確認方法【場所別】
ここからは、水漏れの確認方法を場所別に解説していきます。
キッチンの水漏れ
キッチンの水漏れは日々の生活でよく遭遇する問題の一つですが、その原因は多岐にわたります。特にシンク下や蛇口周辺の水漏れは一般的で、見つけやすい場所となっています。シンク下の水漏れを確認するには、収納物を一時的に取り出し、水道を使用している際に底面に水が滴っていないか観察することが重要です。
一方、蛇口からの水漏れは、主にパッキンの劣化が原因であり、蛇口をひねった際や閉めた後にも水が滴り続ける状態を確認できます。
これらの確認方法を通して、キッチンの水漏れを早期に発見し、対処することが家庭内トラブルを未然に防ぐ鍵となります。
こちらの記事ではキッチンの蛇口からの水漏れについて解説しています。あわせてご覧ください。
キッチンの蛇口から水漏れが発生する原因と放置するリスク&対処法
お風呂の水漏れ
お風呂の水漏れを確認する際は、特定の場所に注目することが重要です。多くの場合、水漏れは蛇口、シャワーヘッド、排水溝、浴槽のつなぎ目、配管、または壁から発生します。
最初に、蛇口やシャワーヘッドを点検し、緩んでいる部分や破損がないか確認しましょう。
次に、排水溝周辺のシーリング剤の割れや浴槽のつなぎ目を検査して、水が漏れていないかチェックします。
また、壁に湿った箇所やカビがないかも見てください。
洗面台の水漏れ
洗面台の水漏れを確認する際、まずは蛇口から水を流して漏れている箇所を特定します。たとえば、排水口の下や蛇口の根元、配管の接続部分が一般的な水漏れ箇所です。もし蛇口の根元からの漏水であれば、パッキンの劣化が考えられます。
一方、配管の接続部分から漏れている場合は、接続不良やパッキンの緩みが原因かもしれません。
水漏れの原因を正確に把握することで、適切な修理方法を選択することが可能になります。
トイレの水漏れ
トイレの水漏れを確認する際には、まずトイレタンクの中やウォシュレットの接続部、便器と床の隙間など、水漏れしやすい箇所を丁寧にチェックしましょう。特に、ウォシュレットからの水漏れは、本体や給水フィルター、給水管の接続部分の故障が原因である場合が多いからです。自分で修理が難しい場合は、専門の修理業者に依頼することが重要です。
しかし、多くのケースでは、原因を特定し、適切な手順で対処すれば自分でも修理できます。
たとえば、タンクのフロートバルブの調整やパッキンの交換など、基本的な修理方法を理解しておくと、水漏れのトラブルに迅速に対応できます。
水漏れの原因【場所別】
次に、水漏れの原因として考えられるものを場所別に解説していきます。
キッチンの水漏れ
キッチンでの水漏れは、家庭内でもっとも頻繁に遭遇する家庭の悩みの一つです。原因としてもっとも一般的なのは、パッキンの劣化やナットの緩みです。これらは、水道蛇口やシンク下の配管接続部に多く見られます。
特に、多用されるキッチンでは、これらの部品が定期的な使用により自然と劣化し、水漏れへとつながるのです。
しかし、これらの問題は、適切な工具と基本的なDIYの知識があれば、自分で修理できます。
たとえば、パッキンを交換することや、緩んだナットを締め直すことで、多くの場合、水漏れを簡単に止められるでしょう。
しかし、自己修理が難しい場合や原因が特定できない場合は、プロの技術者に相談することをおすすめします。
このように、キッチンの水漏れは、日常生活でよく発生するトラブルの一つであり、その多くは自分で解決できる範囲内にあります。
お風呂の水漏れ
お風呂の水漏れは、日常生活において非常に厄介な問題です。水漏れが起こる原因は多岐にわたりますが、特に多いのは排水溝の詰まり、シャワーヘッドや蛇口のパッキンの劣化、配管の接続部分の緩みです。
また、浴槽自体の亀裂から水が漏れるケースもあります。
それぞれの場所での水漏れには、適切な修理方法が存在し、たとえば排水溝の詰まりであれば清掃が、パッキンの劣化であれば交換が必要になります。
重要なのは、水漏れを見つけた際には早急に原因を特定し、適切な対策を講じることです。
洗面台の水漏れ
洗面台の水漏れは、日常生活でよく遭遇する問題の一つですが、その原因は多岐にわたります。一般的に、洗面台下の水漏れは4つの主要な原因に分類されます。
水栓シャワーホースの劣化、これはシャワーヘッドとホースの間の漏れが収納部内で問題を引き起こすことがあります。
排水パイプの接続部や排水パイプ自体のひび割れ、これらは水の滴りや流出を引き起こす可能性があります。
水受けタンクの問題には、さまざまな形の漏れが含まれます。
そしてシールの不備やパッキンの劣化によるものです。
対処法としては、シャワーホースの交換、排水パイプや水受けタンクの修理、またはシールの再確認やパッキンの交換があります。
このように、洗面台の水漏れは、原因の特定から適切な修理方法の選択まで、注意深い対応が求められます。
トイレの水漏れ
トイレの水漏れは家庭内のトラブルでは特に頭を悩ますものです。
原因は多岐にわたりますが、主にはタンク内の部品の劣化や配管の接続不良、便器本体のひび割れなどが挙げられます。
たとえば、止水栓やレバー付け根の不具合、密結パッキンの老朽化によるものから、ウォシュレットの故障や床と便器の隙間からの水漏れまで、トイレ特有の複数の箇所が原因で起こり得ます。
水漏れを見つけた際は、まずは元栓を閉めて被害を最小限に抑え、次に可能な限り自分で原因を特定してみましょう。
しかし、自信がない場合や複雑な修理が必要そうな場合は、迷わずプロの業者に相談することが肝心です。
実際の修理にあたっては、適切な修理方法や必要な道具、さらには業者に依頼する際の注意点についても、情報収集が重要となります。
水漏れを自分で修理できるかどうかの判断基準
水漏れは家庭内でよく発生するトラブルの一つですが、すべてのケースで専門家に依頼する必要はありません。自分で修理できるかどうかの判断基準には、以下が含まれます。
まず、水漏れの箇所が明確で、パッキンやハンドルなどの簡単に交換できる部品が原因である場合、DIYが可能です。
蛇口の水漏れは、閉めても漏れ続けるか、開けたときだけ漏れるかで、対処法が変わりますが、多くはパッキン交換で解決します。
しかし、配管の破損や複雑な内部部品の故障が原因である場合、専門の技術や特殊な道具が必要となるため、プロに依頼することをお勧めします。
自分での修理が可能か判断する際には、修理方法の理解と正しい道具の準備が重要です。
特に、蛇口やシャワー、トイレなど、水漏れの種類によって修理方法が異なるため、事前の情報収集が欠かせません。
水漏れの原因は場所別の確認方法をとろう
水漏れは家庭内でよく遭遇するトラブルの一つですが、正しい対処法を知っておくことで被害を最小限に抑えることが可能です。
まずは水道のメーターを確認し、元栓を閉めて被害拡大を防ぎましょう。
原因を特定した後、場所別の確認方法を用いて漏水箇所を特定します。
多くの場合、簡単な補修テープでの応急処置や自分での修理が可能ですが、複雑な場合は専門家に依頼することが賢明です。
この記事を参考に、水漏れに迅速かつ効果的に対処しましょう。
くまもと水道職人では、水道局指定店として水回りに関するさまざまなトラブルに対応しています。24時間365日受付・ご訪問を行っているので、今すぐ相談したい場合もお気軽にご連絡ください。
監修者
主任
平野 勝
《略歴》
2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。
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