排水溝掃除は業者にお任せ！掃除に内容や料金相場を解説

掃除のなかでも面倒くさいと思われがちなのが、排水溝掃除です。とくに、臭いや汚れがひどい状態だと、作業が大変になるうえにあまり効果がないこともあり、苦手意識を持つ方はたくさんいます。

そんな排水溝掃除ですが、業者に依頼すれば簡単にきれいにしてもらえます。また、

プロだからこそできる効果の高いやり方もあり、定期的に依頼している方も多いです。この記事では、業者が行う排水溝掃除の内容や料金相場を解説します。

排水溝掃除で業者が行う掃除の内容

業者の排水溝掃除には、以下４つのやり方があります。

 高圧洗浄機

 トーラー

 業務用洗剤

 配管分解

まずは、それぞれの内容を解説します。

高圧洗浄機

排水溝掃除の中でもポピュラーな方法で、重度の汚れに使われます。高圧の水流を流す機会で、配管内の汚れを洗い流す方法です。配管内にこびりついた汚れでも簡単に落とせるやり方で、配管の奥まできれいにできます。

洗浄機はホースを配管内に入れて使いますが、このときに中が傷つくことがあります。とはいえ、頑固な汚れもすぐに落としてくれるため、定期的に掃除を依頼している方も多いです。

トーラー

トーラーとは、配管用掃除道具の一種で、先端にブラシがついたワイヤーです。配管内にブラシを動かしながら入れることで、汚れを洗い落としていきます。汚れの塊などがあっても砕いて取り除けるため、詰まりにも有効です。

こびりついた固めの汚れに強い掃除方法ですが、一部対応していない配管があります。また、粘りの強い汚れとは相性が悪いです。ヘドロなどがこびりついている配管だと、別の方法を選択した方がきれいになります。

業務用洗剤

配管のぬめりや詰まりを取る薬剤は、家庭でも使われています。業者が行う場合の違いとしては、特殊な知識や技術が要求される、非常に強力なものを使っている点です。通常のパイプクリーナーでは取れない汚れもきっちり落とせます。

配管を傷付けずに強力な汚れを落とせる方法ですが、下水処理施設に負担をかけるため、環境面では避けたい掃除方法といえます。

配管分解

文字どおり、排水溝やそこにつながっている配管を外して掃除する方法です。異物が詰まったときや局所的な汚れをきれいにするために実施されます。状況により大掛かりな施工になることもあり、その場合は費用も大きくなります。

手間がかかる分、高額になりがちな掃除方法ですが、ほかの方法では取り除けない異物などをきれいにできる方法でもあります。配管内に誤って物を落としてしまったときなどは、配管の分解を依頼しましょう。

そもそもなぜ業者による配管掃除が必要なのか

配管掃除は業者に頼らずとも、家庭でも実施できます。そもそも、なぜ修理でもない作業を業者が引き受けてくれているのでしょうか。

配管は、使い続けている限り汚れが蓄積されます。こまめに掃除しても限界があるのです。わずかな汚れでも排水溝や配管内にたまれば、詰まりなどのトラブルを引き起こします。

業者が排水溝や配管掃除を引き受けてくれているのは、故障を予防するためです。思わぬ排水溝・配管トラブルを避けたいなら、家庭で掃除するだけでなく、業者の本格的な掃除を、定期的に受けるとよいでしょう。

配管掃除を業者に依頼するメリット・デメリット

配管掃除を業者に依頼すると、さまざまなメリットを受けられます。しかし、受けられるのはメリットだけではありません。依頼するうえでどうしても避けられないデメリットもあります。

修理を依頼する際は、このデメリットも考慮したうえで検討しなくてはなりません。排水溝や配管掃除を業者へ依頼する際のメリットとデメリットを解説します。

業者に配管掃除してもらうと得られるメリット

業者に配管掃除を依頼するとえられるメリットは、ふたつあります。

 配管の汚れに合わせた的確な施工をしてもらえる

 家庭では届かない場所まできちんときれいにしてくれる

業者は排水溝や配管のプロです。配管内にある汚れに対して、効果的な施術を行ってくれます。家庭で掃除してもいまいち効果がないなどの場合でも、しっかり汚れを落としてもらうことが可能です。

また、家庭で掃除できる範囲には限りがあります。業者はその範囲を超え、本来ならきれいにできない部分まで掃除してくれます。

詰まりや異臭などの原因を根元から経ってくれるため、定期的に頼むようにすれば、いつでも快適な状態で水周りを使えるようになるでしょう。

配管掃除を業者に依頼すると発生するデメリット

業者に排水溝掃除を依頼すれば、排水溝や配管を快適に使うのに役立つメリットが得られます。よいことばかりのように思えますが、デメリットもあります。

まず、依頼には費用が必要です。その費用も数千～数万円と、かなりかかります。定期的に依頼するのが一番ですが、家庭の経済状況により難しい方もいるでしょう。依頼の際は業者とスケジュールを調節し、家の中に招かなくてはなりません。

スケジュール調節や、知らない人を家にあげるなどの行為にストレスを感じる方には、これらの作業もデメリットになります。業者に掃除を依頼する際は、これらのデメリットを考慮したうえで決めなくてはなりません。

配管掃除をしてもらう場合の料金相場

排水溝や配管掃除のデメリットとして挙げられている料金ですが、実際はどれくらいかかるのでしょうか。住居の形態を問わず全体の相場を出すと大体1～2万円前後になります。

戸建てだと1万8,000～2万5,000円・マンションやアパートなどの集合住宅なら4万8,000～6万円が相場です。

業者が指定する料金は、法律などで決められていないため、業者ごとに提示してくる金額が異なります。少しでも安く、お得に依頼したいなら、自分と相性のよい業者を選ばなくてはなりません。

よい業者を選ぶためのポイント

では、よい業者はどうやって選べばよいのでしょうか。次は、業者選びのポイントを解説します。排水溝掃除を依頼する際は、こちらの内容を参考にしながら検討しましょう。

見積もりは複数業者へ依頼する

業者を選ぶときは、複数社から見積もりを出してもらいましょう。見積もり依頼するときに「相見積もりでお願いします」と伝えてください。

排水溝掃除の価格は、地域ごとに違います。複数の見積もりを出してもらえば、自然と自分の住んでいる土地の相場が分かるのです。その中から、特に良心的な価格で提供している業者を選びましょう。

ココでのポイントは、相見積もりで出していることを伝えている点です。業者は依頼を取るために、相見積もりを受けると料金面などでサービスしてくれることがあります。よりお得に依頼したいなら、業者に複数見積もりを出していることを伝えましょう。

口コミもあわせて調べる

見積もり依頼とともにやっておきたいのが、口コミ調査です。評判のよい業者なら、好意的な意見が集まっています。

反対に、評判の悪い業者だと、施工やサービスに対して不十分・不満を覚えたことが記載されています。悪徳業者だった場合も、口コミで情報が集められるため、トラブル予防にも有効です。

口コミは、業者の情報を紹介しているサイトや、マップサイトで公開されています。見積もりを出してもらった業者があれば、調べておきましょう。

電話や作業説明の際の対応もしっかりチェックする

見積もりや口コミだけで分からないのが、実際の対応です。この点は、問い合わせの電話や作業説明のときにチェックできます。明るく、丁寧な態度を取っているか・素人相手でも分かりやすい説明ができているかを調べましょう。

業者を選ぶときは、単に安いからなど、ひとつの情報だけで決定すると損をします。必ず複数の情報を照らし合わせたうえで決めてください。

まとめ

排水溝掃除を業者に頼むと、家庭では難しいクオリティで配管内をきれいにしてもらえます。詰まりなどのトラブルを未然に防ぐのに役立つことから、定期的に依頼している方も多いです。

とはいえ、デメリットもあります。依頼する際はよく考え、そのうえで相性のよい業者を選び、依頼しましょう。

監修者

主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。