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水のコラム

キッチンの高さが合わないと体に悪い?リフォーム費用も解説

2022年04月21日 キッチンのメンテナンス


普段の生活の中で料理をする際や食事で使った食器などを洗う際に利用するキッチンですが、キッチンの高さが利用する人に合っていないとさまざまな弊害が起きます。

しかし、毎日のように利用するキッチンだからこそ、誰しもストレスなく利用したいですよね。

そこで今回は、キッチンの高さが合わないとどういった弊害があるのかということや、高さを変更する際にかかるリフォーム費用などについてご紹介します。

高さの合わないキッチンを使うと体に悪い?

高すぎるキッチンや低すぎるキッチンを使い続けてしまうと、自分に合った体勢で作業できないため、さまざまな身体的症状が現れます。

では、どのような身体的症状が現れるのかというと、一番想像しやすい症状が腰痛です。

キッチンが自分の理想の高さよりも低い場合、長い時間腰を曲げて作業し続けることから発症します。

料理をするにしろ洗い物をするにしろ、長時間にわたって腰を曲げ続けるのはかなりのストレスになり、短時間であっても相当な疲労感を感じることでしょう。

加えて、腰を曲げているということは同時に頭も下を向いているということなので、その分首にも負担がかかってしまい、首の痛みや肩こりといった症状まで発症してしまうケースがあります。

毎日利用するキッチンなのにもかかわらずこれらの症状を起こしてしまうのは、生活の質を大幅に下げているといっても過言ではありません。

また、逆にキッチンが高い場合には、固い食材を切る際に力を入れづらい弊害があり、力の加え方を間違えれば包丁で指を切ってしまうといった危険な事故にもつながりかねません。

このようにキッチンの高さが使う人に合っていないと、身体に負担がかかり節々に痛みを感じてしまうことや、危険な事故が起きてしまうケースがあるので、ストレスなく作業をするためには高さの合ったキッチンを使うことが大切です。

とはいえ、身体にかかる負担以外にもキッチンが低いことで、水道を使う際に水が跳ねて服が濡れる弊害も起こります。

濡れてもいい服を着ているときや、エプロンを付けているときは気にならないかもしれませんが、出かける前に水道を使って服が濡れたともなれば乾くまで待たなければなりません。濡れ方によっては着替えなければならないという手間が発生します。

とくに急いでいるときは、着替えの時間もとれずに袖を濡らしたまま外へ出ることは、精神的にもかなりのストレスです。

キッチンの高さが合っていないことで、肉体的にも精神的にもさまざまな面で負担になるので、それらの負担を解消するためには、しっかりと身長に合った高さのキッチンを使うようにしましょう。

キッチンの高さを変えるためにかかるリフォーム費用は?

キッチンの高さを変えようと思ったときに、変更する方法としては「既存のものを理想の高さに変更する方法」と「既存のものを撤去してまったく新しいキッチンを設置する方法」の2つです。

デザインも一新したいのであれば、まったく新しいキッチンを設置するのも方法ですが、高さだけを調節したい場合は、既存のキッチンの高さを変更する方が圧倒的に費用を抑えられます。

それぞれの費用相場は、既存のキッチンで高さだけを変更する場合が10〜20万円で、まったく新しいキッチンを設置する場合は150万円前後です。

金額を見てもらえれば費用の違いは一目瞭然ですが、既存のキッチンで高さだけを変更する場合は、そのキッチンの形状や状態によって水道管・排水管・ガス管などの長さを調整するために、別途で費用がかかる場合があるので注意が必要です。

ただ、それを差し引いてもすべてを交換して新しいキッチンにするよりは、かなり安い値段で高さの変更できるため、キッチンのデザインがそのままでよければ高さだけの変更をおすすめします。

また、キッチンが古い理由でまったく新しいものに交換することを考えている場合は、設置する商品の価格や実際に設置を行う業者によって値段が変わってきます。

そのため、いくつかの業者に見積もりをとったうえで工事をお願いするようにしましょう。

キッチンの平均的な高さはどのくらい?

自分の身長に合ったキッチンの高さがどのくらいなのか知りたい場合に、ある程度の目安を出せる計算式が存在します。

その計算式とは「身長(cm)÷2+5cm」で、160cmの人であれば「160÷2+5cm=85cm」です。

そして、キッチンの高さはどのメーカーも一定の基準が設けられており、日本工業規格(JIS)によって5cm刻みで「80cm・85cm・90cm・95cm」のものが用意されています。

一般的に身長が155cmであれば80cmの高さ・160cmであれば85cmの高さ・160cm以上であれば90cmの高さが適切だとされており、日本の家庭では85cmの高さが一番多いです。

以上が高さを決める際の目安ですが、人によって体格にも差があることやキッチンを使う際にスリッパを履いていたり、キッチンマットを敷いていたりすることも考えられるため、それらを考慮して高さ選びを行うことが重要です。

低いサイズのキッチンでは背の高い人が使う際の対策がとれませんが、高めのサイズにしておけば背の低い人が使う際に、台を使ってちょうどいい高さでキッチンを使うことが可能です。

このように少し工夫することで高さを調節できるため、どのくらいの高さにしようか悩んだ際は、高めのキッチンにしておくことで臨機応変に対応できます。

キッチンの高さを変えるときに押さえておきたいポイント

高さを変更する際のポイントとしては「履き物や敷き物の高さを事前に考えておく」「レンジフードとコンロの距離が近くなりすぎないようにする」という2点が重要になってくるので、高さの変更を行う際はこれらのポイントを必ず押さえておきましょう。

1つ目の「履き物や敷き物の高さを考えておく」というのは、それぞれの家庭や使う人によりますが、普段から家の中ではスリッパを履いている・キッチンの床は汚れないように何か敷きたいと考えている場合、キッチンの高さを変更する前に必ずチェックしなければなりません。

微妙な違いであっても、キッチン自体の高さを変えてしまってから気付くと履き物や敷き物を諦めることにつながるため、忘れずに確認しておくことが大切です。

そして2つ目の「レンジフードとコンロの距離」については、建築基準法でどのくらいの距離なら大丈夫なのか決められており、IHであれば80cm以下、ガスコンロの場合は100cm以下で設置しなければなりません。

これらの距離は必ず守らなければならず、キッチンの高さを変更することでレンジフードとコンロの距離が近くなり、頭をぶつけてしまったり作業がしづらくなるなどの弊害が起こる可能性があるため、業者に確認したうえでキッチンの高さを変更する必要があります。

以上2点は高さを変更する際に押さえておくべきポイントなので、忘れずに確認しましょう。

まとめ

毎日のように利用するキッチンは、使う人に合った高さにすることによって負担やストレスを減らし、生活の質を向上させることが可能です。

ただ、どの家庭にも家族間で身長差があるので、主にキッチンを使う人に合わせることが必要になってきます。

しかしそんな中、低くするか高くするか迷った際には、後々対策ができるよう高くすることがおすすめします。

現在キッチンでの作業に負担を感じている方がいるのであれば、高さを変えてよりよい生活環境にしてみてはいかがでしょうか。

監修者

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主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。

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