水のコラム
風呂釜はいつ交換すべき?費用や業者選びのコツも合わせて解説!
入浴の際に欠かせないのが、風呂釜や給湯器の存在です。近年では安全性や利便性の高い給湯器の普及により、新たに風呂釜が設置されることは少なくなってきていますが、風呂釜のある家庭も未だ多く存在するでしょう。
今回はそんな風呂釜について、どのタイミングで交換すべきなのかや、交換にかかる費用・業者選びのコツなどを解説します。
風呂釜の交換に適したタイミング
風呂釜とは、簡単に説明すると「追い焚き」を行ってくれる装置のことです。ただ、ものによっては浴槽に溜めた水を沸かすだけではなく、お湯を供給したりシャワーを使用できたりするものも存在します。
追い焚きなどの機能をもつ風呂釜ですが、一般的に寿命は10〜15年くらいだといわれています。長く使い続けていくなかで、経年劣化や故障による不具合なども出てくるでしょう。では、どのようなタイミングで交換を考えればよいのか、不具合の症状や特徴を5つ紹介します。
■異臭
ガスの臭いがする・焦げくさいといった場合は、不完全燃焼やガス漏れを起こしているかもしれません。部品が劣化していたり、どこか故障していたりする場合もあるため、ニオイに違和感がある際は早急に業者へ相談しましょう。
何の問題もなくお湯が沸いていても、不完全燃焼を起こしている場合は一酸化炭素中毒になる危険性もあります。臭いを放置したまま使用を続けるのは避けましょう。
■お湯が沸きづらい
沸かしているにもかかわらず温度が低い・そもそもお湯を沸かすことができないといった場合は、電気系統の故障や部品が劣化していることが考えられます。
こういった症状が起きる原因には、浴槽内のフィルターが汚れていることなどが挙げられるため、フィルターの掃除は非常に大切です。また、お湯を沸かすことができないとお風呂にも入れないので、異変に気づいた際は早めに相談しましょう。
■着火時の大きな音
着火時に大きな音がする場合は、熱交換器に不具合が生じているかもしれません。これは風呂釜内部に溜まったガスが引火した時の爆発音で、放置して使い続けるとガスによって風呂釜自体が破裂する可能性があります。
そのため、着火時に大きな音がした場合にしっかりお湯を沸かせていたとしても、そのまま使い続けるのは非常に危険です。
■種火が点かない
温度センサーや着火装置などに不具合があると、種火がつかないといった現象が起きます。このような場合に続けて種火を点けようとすると、ガスが充満し着火した際に破裂する危険性があります。種火が点かないのであれば、そのまま使用を続けることは避けましょう。
■外観の変化
風呂釜の内部だけでなく、外観からも変化を見てとれる場合があります。機器の一部が変色していたり、機器の下が常に濡れていたりする場合は注意が必要です。
どこからか水漏れを起こしていないか、などといった点を普段から注意して見るようにしましょう。
風呂釜の交換における費用相場は?
風呂釜の交換における費用相場は、約10〜20万円です。
なかには部品だけの交換を行いたいという方もいるかと思いますが、風呂釜を設置している住宅が少ないことから部品だけの交換というのは難しくなっています。
部品の交換が必要な場合は、風呂釜自体を新しいものに換えなければならないといったケースがほとんどです。もし風呂釜自体を交換するのであれば、本体価格と工事費を合わせて約10〜20万円は必要になると思っておきましょう。
風呂釜の交換を依頼する業者選びのコツ
大手メーカーの風呂釜であれば、品質は間違いありません。ただ、実際に交換を行う工事業者はどういった業者なのかを事前に調べ、慎重に選ぶ必要があります。
毎日のように使う風呂釜だからこそ、確かな技術をもった業者にお願いすることが大事になってくるので、ここでは交換を依頼する業者選びのコツをいくつか紹介します。
■迅速な対応
風呂釜が故障するとお風呂のお湯が沸かせなくなるといった事態に陥り、毎日使用するものだからこそ早急に交換が必要になるケースが多々あります。急を要するトラブルが起きた場合に、迅速な対応をしてくれる業者を選ぶことが大切になってきます。
突然の故障にも対応してくれる業者であれば、もしものことがあった時でも安心ですよね。
■豊富な実績
これはどういった工事業者にもいえることですが、豊富な施工実績があることも1つの重要なポイントです。長く使い続けるものだからこそ、安全に使うためにも今までの実績は工事を依頼する前にしっかりチェックしておきましょう。
インターネットで検索をかけると、実績以外にも口コミからその業者の評判を知ることができるので、事前調査は必須です。
■資格者の有無
風呂釜を設置する場合、ガス工事の有資格者が工事を行う必要があります。もしも資格を持っていない無資格者が工事を行い、事故が起きたとしても保証がされることはありません。
このような事態を避けるためには、必ず有資格者が在籍しているしっかりとした業者を選ばなければなりません。
■工事を行った後のフォロー
風呂釜の設置を行った後で何か不具合があった際、すぐに対応してくれるなどのフォローが手厚い業者を選ぶことも大切です。
風呂釜は毎日使うものなので、不具合が起きた時すぐに対応してくれることや、些細なことでも相談できるアフターサービスが整っていると安心できますよね。アフターサービスに関しても、インターネットの口コミなどを参考にするのがよいでしょう。
■相見積もりをとる
最後は費用のことに関してですが、工事を行う際は複数の業者から同じ内容で見積もりを依頼するようにしましょう。
風呂釜自体の値段はインターネットの情報から相場がわかるかと思いますが、設置を行う工事費用に関しては見積もりをとってもらうのが確実です。相見積もりをとり、比較することで工事費用の相場もわかりますし、業者ごとの機器・工事保証期間を知ることができます。
それなりに大きな額がかかる工事なので少しでも金額を抑え、よりよい工事業者を選定することが重要になってきます。
風呂釜の交換の時に注意したいポイント
交換工事を行う際に一番注意しなければならないのは、工事を行う施工者がちゃんと資格を持っているかということです。
ガスを取り扱う工事なのでミスをすれば爆発してしまう可能性がありますし、一酸化炭素中毒などの危険な事故につながるといったケースもあります。そのため、資格を持っていないのに自身で風呂釜の交換を行うなどといったことは絶対にせず、必ず有資格者が在籍している業者に工事を依頼するようにしましょう。
具体的な資格としては「ガス機器設置スペシャリスト」や「ガス消費機器設置工事監督者」他には「簡易内管施工士」などといった資格が挙げられますが、行う作業や工事内容によって必要な資格は変わってきます。
また、スペースの狭い場所などで作業を行うことが難しい場合は、専門的な判断が必要になることもあり、実際に資格が設けられてから機器を設置するにあたり起こるトラブルは減少しています。
危険な事故を起こさないため・風呂釜を長く安全に使用するためにも、必ず有資格者が在籍する業者に工事を依頼するようにしましょう。
まとめ
風呂釜は毎日のように使うものだからこそ故障や不具合があった際、不安になるかと思います。ただ、どういった症状があれば交換すべきなのか・交換を依頼する上でどのような業者を選べばいいのかを知っておけば不安も解消できるのではないでしょうか。
風呂釜の交換は危険をともなう作業なので、必ず有資格者が勤めている業者に工事を依頼して、自身での作業は行わないでください。どういった点を優先するかは人それぞれですが、業者選びのポイントをしっかりおさえ、比較検討をすることでより安く・より質の高い工事を望めるでしょう。
風呂釜は新しくすれば10年以上使えるものなので、信頼のおける業者に工事を依頼することをおすすめします。
監修者
主任
平野 勝
《略歴》
2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。
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