水のコラム
お湯が出しっぱなしだとガスが止まるって本当?対処法や費用を徹底解説
「お湯を止めるのを忘れた」「自分で対応できる方法はあるの?」など、お湯の止め忘れによるトラブルを自分で対応できないか考えている方もいるでしょう。
はじめにお伝えすると、自分で対応できる場合もありますが、業者に依頼した方が良い場合もあります。夏場ならお湯が出なくても何とか対処できますが、寒い冬にガスが止まってしまうと本当に不便です。
そこで今回は、お湯の出しっぱなしとガスの関係性について説明していきます。復帰作業を業者に依頼するタイミングなども併せてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
お湯を出しっぱなしだとガスが止まる?
少しぼーっとしていたり、他の作業を同時にしていたりすると、ついついお湯を止めるのを忘れてしまうことはありませんか?お湯が出しっぱなしだと、場合によってガスが止まることがあります。
ここからは、お湯とガスの関係性について見ていきましょう。
安全装置が作動する
お湯を止めるのを忘れてしまうと、ガスメーターの安全装置が作動します。一般的なガスメーターにはガス遮断機能が搭載していることが多く、お湯がずっと出ている状態だと機能が反応してガスが止まってしまうのです。
ガス遮断機能は基本的にガスが流れ続けた場合や、震度5以上の地震を感知した場合などのシチュエーションで機能が反応します。
お湯を使っているということはガスもずっと使用している状態になるので、安全装置が異常だと判断して作動してしまうのでしょう。
水は止まらない
安全装置が作動してお湯が出なくなっても、水が止まることはありません。お湯ではなく水が出しっぱなしの状態になるので、気づいたらすぐに閉めることが大切です。
どれくらいでガスが止まるのか
短時間であればすぐに安全装置が作動することはありません。ガスが止まるタイミングとしては、使い続けてから約1時間程度です。ただ、あくまでも目安であり、実際は異なるケースもあるので注意してください。
業者が目安として提示している値なので、実際は異なる場合もあります。
ガス代や水道代は増えるのか
お湯が出しっぱなしだと気づいたときに一番不安になるのが、ガス代や水道代ではないでしょうか。近年ではガス代や水道代もどんどん値上がりしており、いくら請求されるのか心配になってしまいますよね。
一般的に考えるとガス代は1分4〜6円なので、仮に6円と計算するとしましょう。1時間で止まった場合は60×6= 360円となります。水道代は1分2円が一般的なので、60×2=120円となります。24時間で計算すると、2,880円です。
1時間の値で言えばそこまで高い費用ではありませんが、24時間になると、ガス代360円+24時間分の水道代2,880円で3,240円がかかることになります。1日で3,000円以上のガス代と水道代がかかることになるので、家計としては大きな負担となるでしょう。
また、万が一ガスが止まっていなかった場合は、上記よりも大きな費用がかかることになります。ガス代や水道代は業者によって料金が異なるので、上記の計算式はあくまでも参考程度として考えておいてください。
場合によっては、上記の計算式よりも高い費用が必要になることもあるので、注意が必要です。
お湯の出しっぱなしでガスが止まった時の対処法
ガスが止まった際の復帰作業は自分でも行うことができます。ガスメーターによって手順が異なる場合があるので、取扱説明書を読みながら進めていきましょう。
ガスメーターの設置場所を確認
まずはガスメーターの設置場所を確認してください。家や賃貸物件によってガスメーターの設置場所は異なるので、万が一トラブルが起きた時でも迅速に対応できるように、事前に場所を確認しておくと良いでしょう。
基本的に一戸建ての場合は、屋外に設置されているガスボンベの近くにあることが多いので周りを確認してみてください。
アパートやマンションなどの賃貸物件の場合は、共有廊下のメーターボックスを確認してみましょう。物件によって設置場所は異なりますが、メーターボックスに設置されているケースが多いです。
ただし、賃貸物件の場合は自分以外の住民もいるため、メーターを間違えないように注意しなければいけません。メーターには部屋番号が書いてあるので、確認した上で作業に移ることが大切です。
ガス臭い時はすぐに業者に連絡を
ガスの復帰作業を行う際に、ガス臭いと感じた時はすぐに業者に連絡してください。ガス臭いと感じたら、自分で作業をするのはやめましょう。
変なところを触ったり作業手順が違ったりすると、トラブルに巻き込まれる危険性が高くなります。
火災等の危険性もあるため、すぐに業者に連絡をしましょう。業者に連絡した後は、部屋の窓を開けて換気をしてください。
部屋の中でガス機器を使用している場合は、すぐに消しましょう。業者が来て問題が解決するまでは、タバコやガス、マッチなどは絶対に使用しないでください。換気扇や電灯のスイッチも触らず、待機することが大切です。
復帰方法の手順
ガス臭さが感じられなかった場合は、自分で復帰作業を行いましょう。ガスの復帰作業は10分程度で完了できます。
1. 使用しているガス機器を止める
2. ガスメーターを確認する
3. 赤点滅しているかどうかを確認する
4. 左上の黒いキャップを外す
5. 復帰ボタンを2秒程度押す
6. 表示ランプが点灯したらゆっくり手を離す
7. そのまま3分程度放置する
8. 3分経って赤ランプの点滅が消えていれば完了
復帰作業を始める前に、ガスコンロなどの機器は全て火を落としてください。ガス臭さが感じられなくても、自分が気づいていないだけで、少量のガスが漏れている可能性もあります。
安全に作業を進めるためにも、すべてのガスを止めたか確認してから行ってください。
お湯の出しっぱなしを防ぐ方法
お湯を止めるのを忘れると水道代やガス代が高くなったり、ガストラブルのリスクが高まったりします。しかし、予防しようと思ってもついうっかりしてしまうこともありますよね。
近年では、自動でお湯を止める便利なアイテムが販売されています。ネットショップなどでも販売されており、中には工事不要な商品もあります。自分で簡単に交換できるものもあるので、ぜひ探してみてください。
自動でお湯を止める商品の値段はメーカーや種類によって異なるものの、数千円程度で販売されていることが多いです。家計を圧迫するまでの高い商品ではないので、気軽に手を出しやすいでしょう。
機械を購入する費用はかかりますが、万が一お湯が出しっぱなしだったときのガス代や水道代を考えると、お得な買い物だと言っても間違いではありません。
まとめ
意識していても、ついうっかりしていてお湯を止めるのを忘れてしまうこともあるでしょう。
最近では自動でお湯を止める便利なアイテムもあるので、ぜひ購入を検討してみてください。
お湯の出しっぱなしはガス代や水道代が高くなるだけではなく、ガスに異常をきたしていれば火災などのリスクも高まるので注意が必要です。
復帰作業に不安な点がある場合は、業者に相談してみると良いでしょう。費用はかかってしまいますが、安全に、迅速に対応してくれます。
また、ガス臭いなと感じた場合もすぐに業者に連絡をしてください。そのまま自分で作業を進めると、大きな被害を出しかねません。依頼する費用を抑えた結果、多額の慰謝料や損害賠償が請求される場合もあるのです。
自分の身を守るためにも、すぐに業者に相談することが大切です。
監修者
主任
平野 勝
《略歴》
2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。
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