排水口のヌメリには重曹が効く！重曹パワーや対処の方法をご紹介

排水口には汚れやヌメリがたくさんついてしまいます。このヌメリを取るには重曹パワーが有効だということをご存知でしょうか。毎日時間をかけずにヌメリ取りができたら素晴らしいことです。

そこでこの記事では、重曹のパワーや対処法をご紹介していきます。また場所別に重曹を使用した掃除法なども解説します。手軽に購入出来る重曹できれいな排水口を保つために、ぜひ参考にしてみてください。

重曹の秘密を解説

はじめに重曹にはどのような効果が期待できるのでしょうか。掃除に重曹が効果的だと分かっていても、どのような効果があるのか分からない方も多いでしょう。

弱アルカリ性の性質

重曹の正体は、炭酸水素ナトリウムと呼ばれる、弱アルカリ性の性質を持っている粉末です。人体に無害な粉末として掃除だけでなく、食品や薬の中にも入っているのです。

弱アルカリ性なので、酸性のものを中和する働きがあります。皮脂や垢、ヌメリなどの汚れを浮かせて剥がす役割をもっているのです。また重曹には、医療用、食用、工業用の3種類があり、掃除で使用されるものは工業用のタイプが使用されています。

油汚れを落としてくれる

軽い油汚れも落とせます。食事を作ったあとのレンジまわりや、鍋の焦げ付きなども重曹で落とせます。しかし粉末のままでは効果が低いため、熱を加えて効果をアップさせましょう。

熱を加えることで中和させる成分が増し、頑固な油汚れも落とせます。バケツやボウルに熱湯を入れてかき回す方法が効果的です。さらにペースト状にすれば研磨剤の代用品にもなり、レンジまわりの油をすっきりと落とせます。

高い洗浄力を発揮するのに人体には無害

冒頭でもお伝えしましたが、人体には無害な成分が使用されています。高い洗浄力があるのに無害だということで、昔から小さい子どもやペットがいる家庭では万能の掃除洗剤として使用されているのです。

しかし無害だからと言って、食品用や医療用ではない工業用の重曹をなめたり飲んだりすることは危険です。工業用の重曹には食品ではないので、飲んだり食べたりしないでくださいと注意書きもされています。

キッチン排水口にはお酢やクエン酸をプラスする

ヌメリが特に酷いキッチンの排水口掃除には、お酢やクエン酸をプラスさせましょう。重曹にお酢を加えることで、炭酸ガスが発生しヌメリや汚れを浮かせて落とせるのです。

掃除に向いているのは穀物酢

酸性成分を持っているお酢は、水アカや石けんカスを落とすのに向いています。しかし、お酢はどの種類でも使えるというわけではありません。すし酢やポン酢は調味料として作られているため、掃除には使用できないのです。

掃除に向いているお酢は穀物酢です。食物酢とも呼ばれていますが、米酢やりんご酢が掃除には向いています。人体にも無害で殺菌効果も優れているため、重曹に加えて使用すると効果的です。

匂いが気になる場合はクエン酸も可

お酢の匂いが気になる人はクエン酸を使用しましょう。クエン酸も酸性成分を持っていて、洗剤カスなどの汚れに効果的です。レモン汁の酸っぱさ成分ですが、無臭だという魅力を持っています。

購入はドラッグストアやホームセンター、100均などでも購入できます。使用するタイプは顆粒のものを選ぶようにしてください。こちらも重曹やお酢と同じく人体に無害な成分であるため、安心して使用できます。

普段の排水口掃除法を場所別にご紹介

日常的にできる重曹を使った排水口の掃除方法を、場所別にご紹介していきます。時間もかからず簡単に掃除ができる方法です。ヌメリや汚れが溜まりやすい場所を選び紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

キッチンの排水口

基本的なことですが、はじめに生ゴミは取り除いておきましょう。ゴミ受けの汚れが気になるのであれば、始める前に重曹をふりかけスポンジや歯ブラシで擦り洗いをしておくことがおすすめです。

先に重曹を1カップ排水口に振りかけていきます。次にお酢を200mlをレンジで人肌の温かさに熱します。それを重曹に振りかけると、強力に泡立ちながら汚れを浮かしきれいにしてくれるのです。汚れに応じて5分から10分ほどで洗い流します。

お風呂の排水口

お風呂の排水口には、さまざまな汚れが付着しています。掃除をするときは重曹とクエン酸で対処していきましょう。重曹はピンクのヌメリや湯垢、皮脂汚れに効果がありますが、石鹸カスや水垢はクエン酸で落とすしかありません。

ゴミ受けに溜まった髪の毛やゴミを取り除き、パーツを外していきます。重曹を排水口に振りかけて5分放置します。次にクエン酸スプレーを重曹にふりかけ、さらに5分放置するのがコツです。時間が来たらスポンジで擦り、きれいに洗い流しましょう。

洗面所の排水口

洗面台の排水口では、ヌメリのほかに臭いも気になる方が多いようです。髪の毛や歯磨き粉のカス、メイク用品の油なども汚れとなり蓄積されていきます。これに対応していくには、重曹とクエン酸を使用します。

まずヘアキャッチャーのゴミを取り除いたら、弱アルカリ洗剤で洗っておきます。そのあとに排水口に重曹大さじ3とクエン酸大さじ1の順で入れていきましょう。次に湯を流して発泡させ30分ほど放置してからブラシで擦り、最後にお湯で洗い流します。

洗濯機の排水口

洗濯機の排水口には、知らないうちにヌメリやゴミが溜まっています。それを放置しているとつまりの原因になり、悪臭や故障の症状に悩まされてしまうのです。そうならないために、月に1度は掃除をしておきましょう。

まず洗濯機の電源を切り、排水口のフタとトラップを取り外します。排水口に重曹を1カップ振りかけてください。次に1カップのお湯でクエン酸を小さじ2杯溶かしたら重曹にかけ発砲させます。30分程放置したら、最後にお湯で洗い流してください。

排水口が詰まったときの対処方法

排水口が詰まったときの対処法を覚えておくと便利です。慌てずに対処できますので、ぜひ覚えておいてください。

排水トラップを確認

排水トラップは排水口のなかで、もっともつまりやすい部分です。くぼみの部分に常に水が溜まっていて、害虫や悪臭を防ぐ役割を持っています。しかし、構造上つまりを起こしやすいため、まずはトラップがつまっていないか確認をしてください。

掃除に用意する道具

初期段階でのヌメリやつまりであれば、重曹やクエン酸で対策が行えます。しかし酷くなると、効果が発揮できません。万が一のことを考えて、ラバーカップやワイヤーブラシなどを用意しておくとよいでしょう。

排水口掃除

排水口のヌメリが蓄積してくると、それに汚れが絡まりとつまりの原因になります。そのため、掃除はこまめに行いましょう。毎日重曹やクエン酸で掃除をしておけば予防にもなり、常にきれいな排水口が保てます。

パイプクリーナーを使用する

浴槽や洗面台には、月に1度パイプクリーナーを使用しましょう。重曹やクエン酸は髪の毛の汚れには効果がありません。パイプクリーナーなら髪の毛を溶かしてくれる役割があります。初期段階であれば、つまりも解消できる薬剤です。

まとめ

毎日使用されている排水口には、知らないうちに汚れが蓄積されヌメリを発生させています。ヌルヌルとヘドロの固まりになり、そこに髪の毛や汚れが絡まってつまりを起こす原因になっているのです。

ヌメリを解消させるのには重曹が効果的です。人体にも無害で、垢や皮脂汚れを浮かせて落とせる重曹は、小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。また、お酢やクエン酸をプラスさせることで、洗剤カスや殺菌効果が得られます。

こまめに排水口のヌメリ取りをすることで、つまり知らずのきれいな状態を維持できるため、重曹を使った掃除方法を試してみてください。時間もかからず簡単に行えるメリットがあります。

監修者

主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。