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水のコラム

トイレ給水管の故障・破損で起きるトラブルとDIYによる交換方法

2023年09月26日 トイレのトラブル


トイレでの水漏れ・水が流れないなどの症状にお困りの方に向けて、給水管によるトラブルと交換の手順をご紹介します。「トイレの給水管から水がポタポタ落ちる…」との症状は、比較的よく見られるものです。しかしそのまま放置していては、さらに被害が大きくなりかねません。


そこでトイレの給水管で起きるトラブルや、トラブルが起きたときの確認ポイント、交換方法などについて解説します。参考にしていただければ、ご自身での交換方法に加え、トイレの給水管を交換するべきなのか判断していただけるようになるはずです。



トイレにおける給水管の構造


それではまず、トイレの給水管の構造とそれぞれのパーツの役割について見ていきましょう。


構造1:止水栓


「止水栓」は、水流を調整するためのパーツです。止水栓を閉めると水は流れなくなり、開けると流れ出すようになります。また水が流れ出す量を調整するためにも用いられるパーツです。

全体的に水流を調整する役割を担うため、止水性を完全に閉めると蛇口をひねっても水が出なくなります。


構造2:分岐水栓


続いての「分岐水栓」とは、トイレの給水において給水管をわける役割を担っています。ウォッシュレットのために設置されることが多く、タンクへの給水と区分するためのパーツです。


ウォッシュレットとタンクへはどちらも給水が必要となります。しかし次に解説する給水管から分岐水栓をとおる過程で、2つの道筋に分岐されることになるのです。水が必要な部分に給水管をわけるのが、分岐水栓の役割と言えます。


構造3:給水管


トイレにおける「給水管」とは、タンクの中に水を供給する役割を持つパーツのことを指します。


広い意味では、給水管とは家の中に水を供給する役割を持つ配管のことです。ただし止水栓から分岐水栓を通った水が、給水管へと流れていき、トイレへと給水されます。


以上のようにトイレにおける給水管とは、トイレの中に水を運ぶ、最終的なパーツのことです。


給水管の故障や破損などが招くトラブル


トイレの給水管が故障したり、破損したりすることで起きるトラブルには次のようにさまざまなものがあります。


トラブル1:トイレタンクに水が溜まらなくなる


給水管のトラブルによって招かれるトラブルとしてよくあるものが、トイレタンクに水が溜まらなくなることです。


原因はフィルターの目詰まりもしくは、給水管に亀裂が入っていることが考えられます。トイレによっては止水栓部分にフィルターが設置されていることがあります。そしてフィルターが目詰りすることにより、水が溜まりにくくなるケースがあるためです。


フィルターはトイレタンクの中にサビや砂が混じらないよう、ろ過する役割を果たしています。そのためゴミの付着が多くなると、トイレタンクに水が溜まらなくなるトラブルにつながります。


また給水管に亀裂が入っている場合は、水が送られる途中で水が漏れてしまうこともあるでしょう。水漏れが起きていれば気づきやすいはずですが、トイレタンクに水が溜まらなくなる原因のひとつとして覚えておいてください。


トラブル2:トイレの水が止まらなくなる


給水管が原因でトイレの水が止まらなくなることも少なくありません。代表的なのが、トイレタンクと給水管の接続部分にある「ボールタップ」の破損によるものです。


ボールタップとはタンクの中が空になったときに、水を溜めるために働く部品のこと。タンクの中にある「浮き球」と呼ばれる白く丸いボール状の部品と接続されています。


水は浮き球が一定のところまで下がったら供給され、一定のところまで持ち上がると給水がストップされる仕組みです。しかしボールタップが劣化により故障すると、給水・止水の機能が失われてしまうことがあります。そのためトイレの水が止まらなくなる現象が起こります。


トラブル3:手洗い管から水が出なくなる


続いてご紹介するトラブルは、手洗い管から水が出なくなるというものです。


手洗い管への給水がされなくなった場合、いくつかの原因があります。しかし給水管内で起こるトラブルとして、フィルターの目詰まりによるものが考えられます。またタンク内に設置されているボールタップの故障により、水が出なくなることも少なくありません。


手洗い管の中にはフィルターが設置されていないものもあります。しかしもし設置されているなら、ゴミなどが詰まっていて水が出なくなっているのかもしれません。


トラブル4:水漏れがさらなるトラブルを引き起こす


トイレの給水設備に問題が起きると、二次的被害が起こりかねないことにも注意してください。


たとえばウォッシュレットの場合、水が漏れると漏電のリスクが高まります。同じように水の漏れによって建物の湿度が上がると、シロアリの被害が起きることも考えられるでしょう。


集合住宅の場合は水が止まらなくなった結果、階下に水漏れの被害が及ぶこともあります。給水設備のトラブルは、トイレだけでなくその他の問題も引き起こしかねません。


給水管を交換する前に確認すべきポイント


給水管が原因だと思われるトラブルが発生した場合、まずは次のポイントを確認してください。

次の4つのポイントを調べることで、給水管自体を交換するべきかどうかがわかります。


確認ポイント1:ナットの緩み


最初にご紹介するのは、ナットの緩みです。連結部分のナットが緩んでいると、水漏れが起こる原因となります。

もし緩みが見られるようであれば、工具を使用して締めなおすだけで水が止まるかもしれません。給水管の交換を考える前に、まずはナットを確認しましょう。


確認ポイント2:パッキンの劣化


トイレの水漏れでは、パッキンの劣化が原因で起こるものが多くあります。パッキンとは連結部分によく使われるゴム製の部品です。


連結部分から水が漏れないようにするため使用されますが、劣化すると硬くなったりひびわれたりして、止水の機能が失われます。もし劣化が見られるようであれば、給水管ではなくパッキンの交換が必要です。


確認ポイント3:止水栓の開閉


止水栓はトイレの水が流れない場合に確認しておきたいポイントのひとつです。トイレへの水の供給源となっているのが止水栓。閉まっていれば給水設備に問題がなくても水は流れません。


水が流れないときは、まず止水栓をチェックし、閉まっているようであれば開けましょう。


確認ポイント4:タンク内の他の装置


ナットやパッキン、止水栓、トイレの給水管に問題がなくても、他の装置に問題がある可能性もあります。たとえばタンクの中に設置されている、ボールタップやダイヤフラム、浮き玉などです。


タンク内の設備には、水の流れを調整する役割があります。そのため破損・故障によって水が止まらなくなったり、反対に水が出なくなったりすることは珍しくありません。トイレの給水に問題が生じた場合、タンク内の他の装置もチェックしてください。


節水のためトイレタンクにペットボトルを入れている方もいるかと思います。こちらの記事ではイレのタンクにペットボトルを入れてはいけない理由について解説しています。あわせてご覧ください。

トイレタンクにペットボトルは使えない!NGの理由と正しい節水方法


給水管を交換すべき状態とは?


給水管交換の前に確認するべきポイントをご紹介しました。それでは次に、給水管を交換するべき状態について見ていきましょう。


状態1:給水管から水漏れが発生している


まずは給水管自体から水漏れが起きているケースです。配管の耐用年数は材質や使用状況によって変わり、約30年以上は使い続けられるとされます。


しかし場合によっては15年ほどで劣化することも。もし劣化などにより給水管から水漏れが生じているようなら、交換するべき状態と言えます。


状態2:給水管が錆びている


給水管内部が錆びている場合も交換をおすすめします。内部のサビは配管の劣化につながり、ともすると折れてしまう原因にもなりかねません。


もし水に色がついているようであれば、サビが疑われます。本格的な破損となる前に給水管を交換してください。


状態3:給水管が損傷している


トイレの給水管が折れたりひび割れたりしているなら、できる限り早めに交換しなければなりません。配管の破損は劣化による耐久性の低下で起こりがちです。


しかし他にも、工具などの硬いものをぶつけたときや、無理に部品交換をしようとしたときに起こることもあります。給水管が損傷すれば、大きな水漏れ被害へと繋がりかねません。できる限り早めに交換しましょう。


給水管を交換する際の手順


給水管は業者に連絡すれば交換してもらえます。しかしご自身で交換したいと思われる方もいらっしゃるはずです。


そこで交換の手順を詳しくご紹介しますので、ご自身で実践する際の参考にしてください。


手順①給水管の下にバケツや雑巾・タオルを置く


トイレの給水管を交換する前に、まずはバケツや雑巾、タオルを置いて漏れてきた水を受け止める準備をしましょう。万が一水が溢れ出してきたり、漏れてきたりした場合に備えて、床が水浸しにならないようにするための対処です。


手順②止水栓を閉める


作業を始める前に、止水栓を閉めることも忘れないようにしてください。


止水栓は水の流れをせき止めるための装置です。給水管に付随する「-」の形の溝が入っている装置や、蛇口のようなハンドルのついた装置が止水栓。作業中に水が溢れ出さないようにするための処置として、必ず止水栓を閉めましょう。


手順③ナットを緩める


作業前の準備が終わったら、まずトイレの給水管のナットを緩める作業から開始します。ナットを緩めるには「モンキーレンチ」と呼ばれる工具が必要です。


モンキーレンチでナットを挟み、回せば徐々に緩んできます。最初に上の方のナットを、次に下の方のナットを緩めると給水管を取り外せる状態になります。


手順④給水管を外す


2箇所のナットを緩めたら、いよいよ給水管を取り外しましょう。ナットをしっかりと緩めていれば、手だけでも簡単に取り外せるはずです。


ただし錆びついている場合は、給水管が折れてしまうこともあるためゆっくりと慎重に取り外してください。


手順⑤新しいパッキンと給水管を取り付ける


給水管を取り外したら、次は新しいパッキンと給水管を取り付けるステップです。給水管の交換が必要となるなら、パッキンも劣化して機能性が低下している可能性が高いと考えられます。


そのため給水管だけでなく、パッキンも交換しましょう。パッキンの交換はそれほど難しくありません。もともとついていた古いパッキンを下側から外し、同じ場所に新しいものを設置するだけです。


そして新しい給水管を設置したら、手で回して締めてください。パッキンと給水管の交換は、以上のような簡単な作業で終了します。


手順⑥ナットをしっかり閉める


トイレの給水管の交換が終わったら、ナットをしっかりと閉めましょう。ナットの緩みは水漏れの原因にもなります。せっかく交換したにも関わらず水漏れする…との事態を避けるため、適度な力を加えてしっかりと閉めてください。


手順⑦止水栓を開いて水漏れの有無を確認する


すべての作業が完了したら、止水栓を開いて水漏れしないか確認します。もし水漏れするようであれば、漏れる箇所をもう一度確認しましょう。水漏れがなければ、トイレの給水管の交換は無事に完了となります。


給水管の劣化を予防する方法


給水管の寿命は使い方や環境によって変わることもあります。交換を最小限に抑えるために、給水管の劣化を防ぐための方法も知っておいてください。


方法①こまめに掃除する


まずは定期的に掃除をすることが欠かせません。給水管自体の掃除はもちろん、トイレ内の掃除も頻繁に行った方が劣化を防ぎやすくなります。


また掃除をすると、「水漏れなどの異変に気づきやすくなる」とのメリットも。トイレの給水管の異変は、早く対処するほど被害が少なくなる傾向です。


こまめに掃除をして、良い環境を作り、さらに異変がないかチェックしてあげることが大切となります。


方法②換気をしっかり行う


トイレ内の換気をしっかりと行うことも大切です。給水管の劣化には湿度が影響しています。湿度が高い状態が続くと劣化が進みやすくなるため、できる限りの換気を行いましょう。


特にトイレ掃除をした後は、床や壁が湿った状態になります。しばらく換気扇をつけたままにしたり、ドアを開けたままにしたりなどの配慮をすると劣化防止に役立つはずです。トイレ内の換気はつい怠りがちですが、湿気を溜めないように気をつけてください。


方法③少しの水漏れでもすぐに対応する


トイレの給水管の劣化を防ぐには、少しの水漏れでもすぐに対応する迅速さも必要となります。わずかな水漏れだと、「このくらいなら…」と放置してしまいやすいのではないでしょうか?

しかし水漏れを放置するとトイレ内の湿度が高まり、給水管の劣化が起こりやすくなります。


またわずかな水漏れであっても、床の劣化を招いたり、シロアリ発生の原因になったりすることもあるでしょう。水漏れが見られたら、すぐに対応する姿勢がトイレ部品の長寿命化につながります。


トイレ給水管の修理が不安なら業者に相談を


いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、トイレの給水管の仕組みや交換方法についてご理解いただけたと思います。


トイレの給水管が破損したり劣化したりすると、さまざまなトラブルが発生します。ご自身で直すこともできますが、工具がない、修理が不安という方もいらっしゃるでしょう。もしご自身で直すのが不安であれば、専門の業者に相談するのが安心です。


くまもと水道職人では、水道局指定店として水回りに関するさまざまなトラブルに対応しています。24時間365日受付・ご訪問を行っているので、今すぐ相談したい場合もお気軽にご連絡ください。



監修者

監修者の写真

主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。

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