床への水漏れで修繕費用が…火災保険の内容を改めてチェック！

火災保険に加入している人は多いでしょう。火災保険というと火事被害の補償だけだと思いがちですが、契約内容によっては床が濡れるような大規模な水漏れの修繕費用が助かることも。いざというときに備えて改めてチェックしてみましょう。

床の大規模な水漏れはとにかく早めの対処を！

床の大規模な水濡れを放置していると、場合によっては大きな被害に広がります。自分の家だけならまだしも、他人の家に二次被害を生じさせてしまうことも有り得るのです。

他人の家への二次被害というと、マンションやアパートといった集合住宅が代表的です。上階で大規模な水漏れがあったとき、階下の天井や壁の中まで水が伝ってしまうことがあります。水濡れだけにとどまらず、壁の中やクロゼットにカビが生え、クロゼットの中の衣服が全滅したという例もあるほどです。

すぐに対処していればカビまでの被害はなかった可能性もある例です。また、カビは胞子が体内に入ると気管支系に悪影響が出るケースもあるため、やはり素早い対応が望まれます。

時間が経てば経つほど、他人への二次被害だけではなく、自宅のダメージも大きくなります。何とか床の水を拭き取ったとしても、乾燥が不十分なら床の裏側にカビが生えてしまったり、ダニが発生することも。ときには壁にまで被害が及びます。大規模な水漏れのときだけは自分で対処しきれたと考えずに、できればプロの水道修理業者やクリーニング業者への相談をおすすめします。

修繕費用はどうなる？想像外の高額も

水漏れで駄目になってしまった床や壁、階下の天井や壁などは、水漏れを起こした人が修繕費用を支払うことになります。

大規模な水漏れ被害の修繕費用は高額になる可能性が高く、見積もりを出したら目を疑うような高額が記載されていることもあるでしょう。とても払える金額ではない！と思っても、支払う義務がありますし、何より、修繕しなければ住み続けられない環境まで悪化してしまいかねません。

やはり修繕が必要なのですが、費用がどうしても…という場合には、自分が加入している火災保険をチェックしてみてください。

特約でカバー！毎月数百円で安心が買える

火災保険＝火事の被害の補償、というわけではありません。契約内容によっては、水漏れで起こった物損に対する補償が支払われることがあります。特約に「水漏れ」という項目があれば、水漏れによって被害を受けた部分の修繕費用をカバーできます。ただ、契約内容次第で補償額が変わります。

保険では「時価」「新価」が重視されます。簡単に言うと、時価は経年劣化していると思われる分の金額が差し引かれた補償額になります。10年前に10万円で張り替えたフローリングが、経年劣化で3万円分の価値しかないと判断されると、補償される額は3万円です。

一方、新価は「同じものを調達する場合にかかる費用」、つまり10年前にかかった張り替え費用と同額が支払われます。時価と新価のどちらが採用されるかは、水漏れ特約に記載されています。

もしも他人の家に損害を及ぼしてしまったのなら、やはり火災保険の特約でよく見かける「個人賠償責任保険」があれば修繕費用の補償が受けられます。加入している火災保険の特約についていなかった！という場合でも、手持ちのクレジットカードや自動車保険に付帯しているケースもありますので、心当たりはすべてチェックしてみましょう。

また、賃貸住宅の場合には「借家人賠償責任保険」で補償が受けられます。これは水漏れに限らず、「大家に賠償金を支払う必要がある」というときに使えます。水漏れ被害は大家の持ち物に損害を与えたため、賠償金として修繕費用を払うと考えると分かりやすいでしょう。

補償が受けられないケース

このような保険を使おうとしても、対象外となってしまうケースがあります。以前から明らかに水漏れの前兆があったのに放置していた場合や、故意で起こした水漏れの被害、賃貸住宅なら設備の老朽化が原因の水漏れ（大家に管理責任があると判断されるため）が該当します。

また、洗濯機の排水ホースが外れたことが原因で起きた水漏れや、バスタブの破損などが原因で起きた水漏れも火災保険の対象外です。水漏れ特約は「給排水設備」が対象です。洗濯機の排水ホースやバスタブは給排水設備ではないという解釈なのです。

ほかにも自然災害（台風や洪水）で下水管や排水口が逆流したことが原因で起きた水漏れ被害も補償の対象外です。こちらは火災保険の水災補償特約が該当することもありますが、認定条件が厳しいものも多いため、保険内容を改めてよく確認しましょう。

大規模漏水は放置NG！水道修理業者に緊急依頼を

くまもと水道職人は、熊本市、玉名市など、熊本県内で広く出張対応が可能なプロの水道修理業者です。大規模な水漏れのような緊急トラブルにも24時間365日、いつでも受け付けて駆け付けます。緊急性が低い水回りのお悩みもご相談ください。事前お見積もりは無料、年中無休でいつでもお伺い致します。

監修者

主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。