水のコラム
【2026年最新版】「九州だから暖かい」は間違い?熊本特有の「盆地冷え」による水道管凍結・水漏れ対策

「九州の熊本なら、雪国みたいに水道が凍ることはないかな……」
実はこれ、大きな誤解です。
熊本市や人吉市などは典型的な「盆地気候」であり、夏は猛暑、冬は底冷えという激しい寒暖差が特徴です。
さらに阿蘇方面からの冷たい風が吹き下ろすため、夜間の冷え込みは九州でも屈指の厳しさになります。
実際に寒波が到来した年には、熊本市内でも「水道管破裂」や「井戸ポンプの凍結」などによる修理依頼が急増します。
今回は、「火の国・熊本」のイメージに隠された凍結リスクと、盆地エリアや山間部でやっておくべき具体的な対策についてご紹介します。
目次
凍結してしまった時の対処法

朝起きて水が出なくても、焦ってはいけません。
間違った解凍方法は、配管を破裂させる原因にもなります。
慌てず「ぬるま湯」による解凍を試そう
凍っている配管や蛇口を温める際は、「40℃〜50℃(お風呂の温度くらい)」を目安に加熱したお湯を使用するのがおすすめです。
1.凍結箇所を確認する:どの蛇口や配管が凍結してしまっているかできる範囲で確認しておきましょう。
2.ぬるま湯をゆっくりかける:凍結している配管に40℃~50℃程度のぬるま湯をかけて少しずつ温めていきます。
3.水漏れチェック:解凍後、無駄に水道メーターが回っていないか、配管から水がにじんでいないかなど確認してください。
太陽が昇り、気温が上がれば自然に溶けることも多いので、急がない場合は自然解凍を待つのも一つの手です。
ただし、様子を見てもなかなか復旧しない場合は、配管やメーターなどが損傷してしまっている可能性も十分考えられます。
原因がわからない場合は無理に自分で対処せず、専門の業者に一度相談するようにしてください。
配管を割ってしまう「絶対NG行動」
× 熱湯をかける:「熱いお湯をかけた方が早い」は間違いです。急激な温度差で配管やポンプに亀裂が入ります。
× 無理に蛇口をひねる:中のパッキンが凍り付いているため、無理に回すとゴムがちぎれてしまいます。
× ドライヤーを直接当てる:一点集中で熱を加えると配管の変形につながります。
今日からできる!凍結予防術

天気予報で「寒波」や「冷え込み」が予想されたら、以下のような対策を行っておくと安心です。
お風呂の残り湯と「ちょろ出し」
最も手軽で効果的なのは、水を動かし続けることです。
①お風呂の残り湯を活用
追い焚き機能付き給湯器の場合、浴槽の循環アダプターより上まで水を残しておくことで、自動的に凍結防止運転が作動する機種もありますので有効に活用しましょう。
②蛇口から水を出す
キッチンや洗面所の蛇口から、「鉛筆の芯」くらいの太さで水を出しっぱなしにしておきます。
流れている水は凍りにくいため、底冷えする熊本の夜には最適の対策法です。
気になるのは水道代ですが、一晩(8時間)流し続けたとしても数十円程度。
配管修理代(数万円)と比べれば安心料としてはるかに経済的です。
井戸ポンプと露出配管の保温
「水の都」熊本では、井戸水を利用されているご家庭も多いのが特徴です。
実は、この「屋外にある井戸ポンプ」は、凍結の危険性が高いんです。
井戸ポンプの保温方法
ホームセンターなどで売っている保温チューブや、気泡緩衝材(プチプチ)、使い古した毛布などを配管に巻き付け、ビニールテープで固定します。
ただし、ポンプ本体を覆う場合は、モーターの放熱や換気を妨げないよう注意してください。
完全に密閉せず、空気の流れを確保しながら保温することがポイントです。
【動画で解説】プロが教える凍結対策
「文章だけだとよく分からない」「保温剤はどのくらい巻けばいいの?」といった方は、ぜひ動画をご覧ください。
くまもと水道職人の公式Youtubeチャンネル「水道職人ちゃんねる」では、配管凍結時の正しい対処法や保温材の巻き方を動画で詳しく解説しています。
実際の手順を映像でご覧いただけますので、ぜひ参考にしてください。
▼ YouTube動画はこちら

【寒波前の備え】水道管の凍結を防ぐ基本対策:水道職人ちゃんねる
なぜ熊本で水道管破裂が起きるのか

ここまでの対策がなぜ重要なのか、熊本特有の気候もふまえながら解説します。
「放射冷却」と「底冷え」に注意
熊本市や人吉市などの平野部・盆地エリアは、熱しやすく冷めやすい地形です。
日中は日差しで暖かくなっても、晴れた日の夜は地表の熱が奪われる「放射冷却現象」が強く発生します。
これにより、明け方の気温が氷点下まで急降下し、「寝る前は平気だったのに、朝起きたらカチカチに凍っている」といった現象が起きます。
特に人吉や球磨(くま)地方の朝霧が発生するような冷え込み時は、水道管にとって非常に過酷な環境ですので注意が必要です。
山間部は「寒冷地並み」の対策が必要
阿蘇地方や小国町(おぐにまち)などの山間部は、九州内でも別格の寒さです。
標高が高いため、平地では雨でも阿蘇では雪になることも日常茶飯事。
このエリアにお住まいの方は、一般的な「九州の対策」ではなく、寒冷地仕様の本格的な防寒対策(電熱ヒーターの設置や二重保温など)が必要です。
「九州は暖かい」という油断が最大の敵
最も危険なのは、「そうは言っても九州だし、凍結なんて……」といった油断です。
熊本では、風向きや放射冷却の条件が重なると、マイナス1℃〜2℃程度でも、北向きの配管や露出した水道管ならあっさり凍結・破裂してしまうことがあります。
「南国だから」という先入観を捨てることが、トラブルを回避する上での必要な心掛けです。
年末年始に家を空ける時の注意点

年末年始などの長期休暇を利用して旅行に行く方や、帰省する方は、不在時の凍結にも注意が必要です。
【出発前の必須チェックリスト】
☐水道の元栓:必ず閉める
☐井戸ポンプ:取扱説明書を確認し、水抜きを行った上で電源を切っておく
☐屋外の散水栓:(元栓を閉めた上で)蛇口を開けて水を抜く
☐給湯器:ブレーカーは落とさない(凍結防止ヒーター作動のため)
☐水道メーター:発泡スチロールやタオルをビニール袋に入れて口を閉じ、ボックス内に詰めておく
「水の都」ならではの地下水と凍結の意外な関係

地下水が豊富な熊本県ならではの意外な凍結リスクについても触れておきましょう。
地下水は温かいのに、なぜ凍る?
熊本にお住まいの方ならご存知の通り、地下水(井戸水)は年間を通して水温が10℃以上ある地域も多く、かなり安定しています。
冬場に手を洗うと「温かい」と感じることもあるほど。
そのため「元々の水が温かいなら、凍らないのでは?」と思われがちですが、ここに罠があります。
いくら水自体に温度があっても、地上に出てきた際に通る「金属製のポンプ」や「細い配管」が、放射冷却などによってキンキンに冷やされていれば、熱は一瞬で奪われてしまいます。
特に金属は熱伝導率が高いため、地下から上がってきた水がポンプ内で滞留した途端に凍結してしまうことも少なくありません。
「地下水だから大丈夫」といった過信は禁物です。
ポンプの「ケーシング」割れに要注意
井戸ポンプには、水を溜めておく「ケーシング」という部品があります。
これが凍結して膨張すると、パックリと割れてしまう事故も非常に多いんです。
ケーシングが割れると、水が噴き出すだけでなく、ポンプ全体の交換が必要になり、数万円〜十数万円の出費になることもあります。
井戸水ユーザーの多い熊本だからこそ、蛇口だけでなく「ポンプ本体の防寒」にもしっかりと対応しておきたいですね。
よく寄せられる冬の凍結・水漏れQ&A
Q1. 熊本市内のマンションでも対策は必要?
はい、必要です。
特に家屋の北側に給湯器がある場合など、放射冷却やビル風などの影響で凍結することもあります。
配管にタオルを巻く、あるいは極端に寒い夜は水を少し出しておくなどの対策をおすすめします。
Q2. 井戸水のポンプが動かないのは凍結が原因?
モーター音はするのに水が出ない、あるいはモーター音もしない場合は、ポンプ内部や圧力スイッチ周辺が凍結している可能性が十分考えられます。
無理に動かし続けるとモーターが焼き付いて故障する恐れがあるため、電源を切り、自然解凍を待つか、業者に点検を依頼してください。
Q3. エコキュートの配管も凍りますか?
はい、凍ります。
特にヒートポンプユニットと貯湯タンクをつなぐ配管が凍りやすいです。
熊本の冬は朝方の冷え込みが厳しいため、配管カバーが外れていないか、保温材が劣化していないかなどを確認しておいてください。
冬の熊本を安心して過ごすために

熊本の凍結トラブルは、「南国だから大丈夫」という油断と、「盆地・山間部の厳しい冷え込み」のギャップによって引き起こされます。
少しでも水まわりに違和感を覚えたら、早めに確認し、必要であれば専門業者に相談することで大きな被害を防げます。
私たち「くまもと水道職人」は、熊本の地理や水道事情を知り尽くした水まわりのプロフェッショナルです。
熊本市、八代市(やつしろし)、天草市などはもちろん、県内全域へ最短30分で駆けつけます。
365日・24時間体制でご相談を受け付けておりますので、急なトラブルでもお気軽にお問合せください。
監修者

主任
平野 勝
《略歴》
2017年株式会社N-Visino入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。
熊本のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「くまもと水道職人(熊本水道職人)」
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