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水のコラム

重曹とセスキの違いとは?掃除での使い分けと注意点を解説

2026年10月30日 2026年11月05日 キッチン

キッチンを掃除する際、重曹とセスキ炭酸ソーダのどちらを選べばよいか迷う方もいるでしょう。どちらもアルカリ性ですが、洗浄力や水への溶けやすさが異なり、得意な汚れにも違いがあります。

また、素材によっては傷や変色につながるため、使用前の確認も欠かせません。この記事では、重曹とセスキ炭酸ソーダの違い、汚れに応じた使い分け、キッチンでの掃除方法や注意点について解説します。

目次

重曹とセスキ炭酸ソーダの違い

重曹とセスキ炭酸ソーダは、いずれもアルカリ性の掃除用品ですが、同じ方法で使用できるわけではありません。例えば、油汚れを拭き取りたい時と、焦げつきをこすり落としたい時では、適したものが異なります。

まずは、洗浄力や性質の違いを確認しましょう。

アルカリ性の強さと洗浄力の違い

重曹の主成分は炭酸水素ナトリウムで、水に溶かすと弱いアルカリ性を示します。一方、セスキ炭酸ソーダは炭酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムからなる物質で、重曹よりアルカリ性が強いのが特徴です。

水溶液のpHは重曹が約8.2、セスキ炭酸ソーダが約9.8とされ、後者のほうが油や皮脂などの酸性汚れに作用しやすい傾向があります。ただし、濃度や汚れの種類によって効果は変わるため、数値が高いだけで万能とは限りません。なお、pHの数値は濃度や測定条件でも変わるため、製品に示された希釈方法を優先してください。

また、水垢のようなアルカリ性の汚れには、どちらも十分な効果を期待できない場合があります。汚れの性質を確かめて選んでみてください。

水への溶けやすさと使い勝手の違い

セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく、スプレーにして広い範囲を拭く掃除に向いています。粉末が残りにくいため、換気扇の外側やコンロ周辺などの油汚れにも取り入れやすいでしょう。

一方、重曹は水に溶けにくい性質があり、少量の水と混ぜてペースト状にしたり、粉末のまま汚れに振りかけたりして使用します。また、重曹を水に溶かしてスプレーにすると、粉が残って白い跡になることがあります。

そのため、広い面積を拭く時はセスキ炭酸ソーダ、部分的な汚れをこする時は重曹を選ぶと、後片付けの負担も抑えられるでしょう。

研磨作用の有無による違い

重曹は細かな粒子を持ち、水に溶けにくいため、軽い研磨作用を利用した掃除に役立ちます。例えば、鍋の焦げつきや陶器の茶渋など、表面に付着した汚れをやさしくこすり落としたい場合に向いています。

これに対し、セスキ炭酸ソーダは水に溶かして使用することが多く、重曹のような研磨作用は期待できません。その代わり、油でベタついた場所を拭く用途で活躍します。

ただし、重曹の粒子でも柔らかい素材や表面加工された製品に傷が付くおそれがあります。必ず素材の注意表示を確かめ、目立たない場所で試してから使用しましょう。

重曹とセスキ炭酸ソーダに共通する特徴

重曹とセスキ炭酸ソーダは、洗浄力や研磨作用に違いがある一方、家庭で取り入れやすい共通点も持っています。ただし、自然由来の印象があっても、すべての素材に安全なわけではありません。

ここでは、重曹とセスキ炭酸ソーダに共通する特徴を紹介します。

どちらもアルカリ性で油汚れや皮脂汚れに作用する

重曹もセスキ炭酸ソーダもアルカリ性のため、油や皮脂など酸性寄りの汚れを落とす際に役立ちます。キッチンでは、調理中に飛び散った油や、取っ手に残る手垢などが掃除の対象になるでしょう。

また、どちらも水に溶かしたり汚れに直接付けたりできますが、使い方は製品の表示に合わせる必要があります。油が厚く固まっている場合は、あらかじめヘラなどで汚れを除去し、洗浄成分が触れやすい状態にすると効率的です。

ただし、水垢やサビ、強く根付いた黒カビなどはアルカリ性の粉末だけでは落としきれない場合があります。無理にこすらず、汚れに合う洗剤を検討しましょう。

身近な店舗で購入できる

重曹とセスキ炭酸ソーダは、ドラッグストアやホームセンター、スーパーなどで取り扱われています。粉末タイプのほか、あらかじめ水に溶かしたスプレータイプもあるため、掃除する場所に合わせて選べます。一方、重曹には食品用と掃除用があり、掃除用として販売されている製品を食用に転用してはいけません。

また、セスキ炭酸ソーダも食品ではないため、小さなお子さまやペットの手が届かない場所に保管してください。購入時は使用できる素材や希釈の目安、保管方法を確認しましょう。少量だけ試したい場合は、使い切りやすい容量から選ぶ方法もあります。

【汚れ別】重曹とセスキ炭酸ソーダの選び方

キッチンの汚れには、加熱によってこびりついた焦げや、調理中に広がった油などがあります。また、それぞれ状態が異なるため、同じ掃除用品だけに頼るより、汚れに応じて選びましょう。

ここでは、代表的な2種類の汚れを比較します。

焦げつきやこびりついた汚れ

鍋底や五徳に薄く付着した焦げには、重曹の研磨作用を利用した掃除が向いています。重曹に少量の水を加えてペースト状にし、汚れの部分に塗ってから、柔らかいスポンジでやさしくこすってみてください。

また、焦げが厚い場合は一度で落とそうとせず、汚れの状態を見ながら作業しましょう。ただし、アルミ製の鍋や表面にコーティングのあるフライパンなどには、変色や傷のおそれがあるため使用を避けてください。

固く焼き付いた焦げは重曹だけで落ちない場合もあります。無理に力を加えず、素材に対応した専用洗剤やメーカー推奨の方法を確認しましょう。

油汚れやベタつき

コンロ周辺や換気扇の外側に付いた油汚れには、水に溶けやすいセスキ炭酸ソーダが便利です。スプレーを吹きかけて洗浄液を汚れになじませたあと、布などで拭き取るとベタつきを落としやすくなります。

一方、油が厚く積もっている場合は、先にキッチンペーパーで表面の油を吸い取ってから掃除しましょう。そのまま大量の油を排水口に流すと、排水管のつまりにつながるおそれがあります。

また、アルミ製の部品や塗装面などは変色する場合があるため、素材を確認してください。掃除後は水拭きをして洗浄成分を残さないようにしましょう。細かな継ぎ目に残った油は、布を折りたたんで拭くと取り除きやすくなります。

セスキ炭酸ソーダを使ったキッチンの掃除方法

セスキ炭酸ソーダは、水に溶かしてスプレーを作ると日常のキッチン掃除で役立つでしょう。しかし、汚れの種類や部品の素材によっては使用を避ける必要があります。

まずは、基本のスプレーの作り方と場所別の手順を確認しましょう。

セスキスプレーの作り方と使い方

セスキスプレーは、水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1程度を加えて作ります。清潔なスプレーボトルに水と粉末を入れ、ふたを閉めて軽く振り、粉末が溶けたことを確認してください。作った液は汚れに吹きかけるか、布へ含ませて拭き掃除に使用します。

また、電気製品のスイッチや通気口には直接噴霧せず、布へ付けてから掃除しましょう。

ただし、製品ごとに推奨濃度が異なる場合は、パッケージの指示を優先してください。作り置きは避け、必要な量だけ用意し、使用後は水拭きして成分を残さないようにしましょう。ボトルには中身を記載し、食品用の容器と間違えないようにしてください。

換気扇・レンジフードに付着した油汚れの掃除方法

換気扇やレンジフードの掃除では、最初に電源を切り、取り外せる部品と素材を確認します。油が付着した外側の平らな面は、セスキスプレーを含ませた布で拭き取ってみてください。

また、取り外したフィルターは製品の説明書に従って掃除し、セスキ炭酸ソーダに対応する素材なら、汚れに液をなじませてからスポンジで洗います。洗浄後は水で十分にすすぎ、乾燥させてから元に戻しましょう。

ただし、アルミ製のフィルターや塗装部品には変色のおそれがあります。使用できるか不明な場合は、中性洗剤などメーカー指定の方法を優先してください。

ガスコンロ周辺のベタつきの掃除方法

ガスコンロの周辺は油が飛び散りやすいため、調理後に表面が冷めてから掃除すると作業しやすくなります。まず、乾いた紙などで厚い油汚れを取り、セスキスプレーを布に含ませてベタついた部分を拭きましょう。

汚れが残る場合は、素材を傷めない範囲で液をなじませ、柔らかいスポンジで軽くこすります。汚れが残った部分だけを確認し、必要な範囲で掃除を続けましょう。また、五徳やバーナーの周辺に液が残らないよう、水拭きと乾拭きで仕上げてください。

ただし、点火装置やガスの噴出口に液を直接かけてはいけません。

三角コーナーや排水口のぬめりの落とし方

三角コーナーやキッチンの排水口周辺は、食べカスや油汚れが残るとぬめりが生じやすくなります。まず、たまったゴミを取り出し、取り外せるゴミ受けなどを流水で洗ってください。

つぎに、セスキ炭酸ソーダを薄めた液をスポンジやブラシに付け、付着したぬめりを落とします。また、排水口の部品を外す場合は、元の位置と向きを確認しておきましょう。掃除後は水で十分に洗い流し、部品を正しく戻してください。

ただし、黒カビや強いニオイが残る場合は、セスキ炭酸ソーダだけでは改善しないことがあります。排水の流れも悪ければ、管内のつまりが関係しているかもしれません。排水トラップを外した場合は、戻し忘れや取り付け間違いにも注意してください。

重曹を活用したキッチン掃除のやり方

重曹は、水に溶けにくい粒子を活かした磨き掃除や、気になるニオイへの対策に取り入れられます。ただし、研磨作用があるため、傷が付きやすい表面には使用しないでください。

ここでは、焦げ・茶渋・ニオイの3つに分けて紹介します。

鍋や五徳にこびりついた焦げを落とす方法

鍋や五徳の焦げを落とす際は、最初に素材が重曹での掃除に対応しているかを確かめます。問題がなければ、重曹に少量の水を加えてペースト状にし、焦げの部分へ塗ってみてください。しばらく置いたあと、柔らかいスポンジで軽くこすり、汚れと重曹を水で洗い流しましょう。

また、頑固な焦げを一度で削り落とそうとせず、表面に傷が付かないか確認しながら進めてください。

アルミ製の鍋やフッ素樹脂加工の調理器具などは変色・傷の原因になるため、使用を避けましょう。落ちない場合は素材に合う専用洗剤を検討してください。

カップや食器の茶渋を落とす方法

陶器製のカップなどに付いた茶渋には、重曹を少量付けた柔らかいスポンジでやさしく磨く方法があります。洗う前に食器の素材や装飾を確認し、表面に傷が付くおそれがあるものには使用しないでください。

また、金彩や絵付けのある食器、傷つきやすいガラス製品などは、研磨によって装飾や光沢が損なわれる可能性があります。目立たない部分で試すか、中性洗剤での掃除を優先しましょう。茶渋が落ちたら流水で重曹を十分にすすぎ、清潔な布などで水気を拭き取ります。

ゴミ箱や冷蔵庫の気になるニオイを軽減する方法

重曹は、酸性寄りのニオイ成分に作用するため、ゴミ箱や冷蔵庫のニオイ対策として利用されることがあります。ただし、あらゆるニオイを消せるわけではなく、原因となる汚れを掃除することが先決です。例えば、ゴミ箱は生ゴミを取り出して内側を洗い、十分に乾燥させてから、重曹を入れた小さな容器を倒れない場所に置く方法があります。

また、湿気で粉末が固まったり汚れたりした場合は取り替え、容器が倒れて食品に混ざらない位置を選んでください。食品の腐敗臭が続く時は、原因となる食品を確認しましょう。

冷蔵庫の棚やパッキンの汚れも、ニオイが残る原因になる場合があります。

関連記事:排水口のヌメリには重曹が効く!重曹パワーや対処の方法をご紹介

重曹・セスキ炭酸ソーダを使用する際の注意点

身近な掃除用品でも、使用する場所を誤ると傷や変色、肌荒れにつながる場合があります。また、製品の濃度や素材の加工によって影響が変わるため、購入時の表示も確認しましょう。

以下の3点は、掃除を始める前に押さえておきたい注意事項です。

セスキ炭酸ソーダを使用できない素材を確認する

セスキ炭酸ソーダはアルカリ性が比較的強いため、アルミや銅などの金属、無垢材、塗装・ワックス加工された面などに使用すると、変色や表面の傷みが起こる場合があります。特に、換気扇のフィルターはアルミ製もあるため注意してください。

また、天然石や漆塗りの製品なども、素材や仕上げによって使用に適さないことがあります。見た目が同じでも加工方法が異なるため、メーカーが示す掃除方法を優先しましょう。

使用できる素材でも、目立たない部分で試してから広い範囲を掃除してください。液を付けたまま長時間放置せず、最後は水拭きして成分を除去しましょう。

重曹の研磨作用による傷や変色に気をつける

重曹の粒子は焦げや茶渋を落とす際に役立つ一方、柔らかい素材や光沢のある表面をこすると、細かな傷が付くおそれがあります。例えば、フッ素樹脂加工のフライパンや傷つきやすい樹脂製品には、粉末を直接付けて磨かないでください。また、アルミ製品はアルカリ性によって黒ずむ場合があり、研磨だけが問題ではありません。

そのため、鍋や食器を掃除する時は、素材と表面加工の両方を確認しましょう。一度に強く磨かず、柔らかい布で軽く試し、傷や変色が見られたら使用を中止してください。

手荒れを防ぐためにゴム手袋を着用する

重曹やセスキ炭酸ソーダの水溶液に長時間触れると、皮膚の油分が落ちて手荒れにつながる場合があります。セスキ炭酸ソーダは重曹よりアルカリ性が強いため、素手で繰り返し触れないようにしましょう。

また、粉末を扱う際は舞い上がった粒子を吸い込まないよう注意し、目に入らないようにしてください。掃除ではゴム手袋を着用し、作業後に手を洗うことをおすすめします。

手袋の内部が濡れていたり、洗剤が皮膚に付いたりした場合は、すぐに水で洗い流してください。肌に異常を感じた時は使用を中止しましょう。

なお、掃除中は顔に触れないようにし、終了後は道具の汚れも洗い流してください。

重曹やセスキ炭酸ソーダで落ちない汚れへの対処法

重曹やセスキ炭酸ソーダは日常の油汚れなどに便利ですが、頑固な黒カビや染み込んだ汚れを必ず落とせるわけではありません。しかし、強い洗剤を追加する際は、成分の混合や素材への影響に注意が必要になります。

汚れの種類に合わせ、安全に使用できる製品を選びましょう。

頑固な黒カビには専用の洗剤を使用する

シンクの継ぎ目やパッキンなどに黒カビが残っている場合は、使用場所に対応したカビ取り用の洗剤を検討しましょう。ただし、すべてのキッチン部材に塩素系の製品を使用できるわけではなく、変色や傷みにつながる素材もあります。

まず、洗剤のラベルを確認し、汚れの付いた場所に使用できるか確かめてください。また、カビが素材の内部まで入り込んでいる場合は、表面を掃除しても色が残ることがあります。

無理にブラシで削るのは避け、掃除後は十分に水ですすいで乾燥させましょう。部材が劣化している場合は交換が必要になる可能性もあります。カビが繰り返し発生する場所では、湿気が残る原因も確認してみてください。

塩素系漂白剤を使う時は換気と使用方法に注意する

塩素系漂白剤は黒カビなどの漂白に役立ちますが、刺激のある成分を含むため、必ず製品表示に従って使用してください。換気扇を回す、窓を開けるなどして空気の流れを確保し、ゴム手袋や保護メガネも準備しましょう。

また、塩素系漂白剤を酸性洗剤や酢、アルコールなどと混ぜると有害なガスが発生する危険があります。洗剤を追加して効果を強めようとせず、指定された濃度と時間を守ってください。

使用後は水で十分に洗い流し、周囲の素材に液が残らないようにしましょう。目や喉に刺激を感じた場合は直ちに作業を中止し、安全な場所へ移動してください。

関連記事:台所の掃除はDIYでできる!おすすめの掃除方法を紹介!

キッチンや水回りのトラブルはくまもと水道職人にお任せ

重曹とセスキ炭酸ソーダは、汚れに合わせて使い分けると日常のキッチン掃除に役立ちます。しかし、排水口の流れが悪い、シンク下から水漏れしているといった設備の不具合は、掃除だけでは改善が難しいでしょう。

くまもと水道職人では、熊本市や八代市、天草市、玉名市など熊本県内のキッチンのつまりや蛇口の水漏れ、排水設備の修理に対応しています。365日24時間お問い合わせを受け付け、現地で状況を確認してから作業内容とお見積もりをご提示します。

キッチンの排水不良や水漏れでお困りの際は、お気軽にご相談ください。

※本記事でご紹介している方法は、一般的な対処法の例です。
作業を行う際は、ご自身の状況や設備を確認のうえ、無理のない範囲で行ってください。
記事内容を参考に作業を行った結果生じた不具合やトラブルについては、当社では責任を負いかねます。
少しでも不安がある場合や、作業に自信がない場合は、無理をせず専門業者へ相談することをおすすめします。

監修者

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主任

平野 勝

《略歴》

2017年株式会社水道職人入社後、弊社指定の水道メンテナンス研修プログラムを履行。
水回りの小さなトラブルから建物全体のメンテナンス、リフォームに至るまで、水に関わるあらゆるお悩みをお客様の目線に立ち、お客様とともに解決してまいりました。
年間約600件の現場へ実際に立ち会い、培った水のプロフェッショナルとしての経験を活かし、当コラムでは水にまつわる幅広い知識を届けたいと考えています。

熊本のトイレのつまり・水漏れは、水道修理の専門店「くまもと水道職人(熊本水道職人)」

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